声が出ず体が動かず、これでは生計が立てられない。始めのうちはだらだらしていた。
しかし何をするにも先立つ物がいるわけで、いよいよ困ってくると、おお、なんとかなるもんだ。
馬鹿力も出るもんだ。楽しきその日暮らし。
にっこりしてみると、自分はそれほど困ってもいなかったのだとわかってくる。
ごくんごくんと飲む。麦酒ではない麦茶だ。
RICOH CX5で撮影
怖い気持ちが抑えられなくなると、ペダルさえ罠に見える。
私は怖いんだとしっかり認めてしまえば、その後はそれを前提に何か方法を探せる。
「怖くない」と自分に信じ込ませようとするのが、素直じゃなかったんだ。
RICOH CX5で撮影
