ずっと昔から好きな花

6月19日上野公園で

22才の頃

人が大勢いる広場で、ふと足が止まる。
この中に私の好きな人はいるんだろうか。

一斤の食パンを一週間かけて食べる。
食費はいつも主食だけ。

一番小さなクリスマスケーキをスプーンですくって食べる。
切り分けることなど思いつかずに。

電車が通るたびにレコードの針が飛ぶ。
私のアパートは高架線下。

何かを強烈に必要としている。
なのにそれを拒んでしまう。

22才の私も今の私も、いつも何かの「未満」。

誕生日

今日はきっと誰かの誕生日な気がする。
私が知らない世界の誰か。
おめでとう。

ちょっと閉じ込められてみた

外出先で突然電気が消えて真っ暗になった。
外が明るいから怖くは無い。
助けを呼ぶ暇も無いくらい一瞬の、貴重な体験。

5尾200円のイワシ

今日はサラダにしてみた。

道端の夏２

うなりをあげる室外機。熱気を外へ放出し続ける。
私が怖いのはこういうもの。
曲線だか直線だか分からないもの。シャットアウト感。

道端の夏

こどもより大人の方が好きそうな縁日グッズ。

ゼリービーンズ、ガラスのビーズ、おはじき、ビー玉、甘ったるい匂いの消しゴム。
役に立たないし、たいして面白くもないもの。
でも、私はそんなのが好きなんだ。

2008年9月東京都千代田区の路上で

木に囲まれて飲むギネス

木の丸椅子が好きだ。叩くとコンコンって音がする。



木の壁、木の椅子、木の床。
クリーム色の泡をこぼさないように。



水道橋『タペストリー』で



ここは木じゃなかったな

明日の天気予報は聞かない

明日は雨かもしれない。晴れかもしれない。
それを楽しむいい日でありますように。
天気はいつも、泣き笑い。または笑い泣き。

今日は名無しさん？

ビルの谷間の正午。今日もギターを演奏します。



あら、お名前が空欄ですか



東京都ヘブンアーティストのダニエルさんですよ。

ブランコに乗ってみた

こぎ方を忘れてて、しばらく乗っかったまんまだった。

鉄色

あまり行かない場所は、なじみのない色ばかり。
空も運河も灰色で。



食料品や洋服や花壇やコンピューターとは違った色と材質。
見慣れないものに見とれて、自分が行くところを忘れてしまう。

草の矢羽

返し矢は必ず当たるという。
射かけられた矢を取って放てば、射かけた主の所に戻る。
抜いた草で頬をなでてみる。風が吹き抜ける。

奇妙な十字架

窓の外を十字架が昇っていく



礎となる供物のように



機械で吊る重い鉄の十字架を、どうして生身で背負いきれましょうか

捨て場