2020年3月3日(火)
今日は上巳の節句 雛祭りです。
桃の節句とも
桃に菜の花が合います。
茶道の方では旧暦の2月28日利休忌が済むまで
菜の花を用いてはいけない事になっています。
利休様切腹の折に床に菜の花がありましたので。
お稽古場ではなく、これは居室の仏壇もどきの花です。
本当の仏壇お位牌は実家の長兄の所にあります。
写真と戒名を書いた紙が置いてあるだけです。
毎朝、お茶とお水をあげ、お花は絶やしません。
仏花らしくない洋花が多いですけれど。
ところで
お雛様の並び方でコメントを頂きました。
私はこの並び方になじんでいます。
箔の工芸作家さん も 京都は男雛は右 と書かれています。
昔は全国的に男雛は右でした。
大正天皇の御大典から西洋風の並び方になったそうです。
今上陛下のご即位の折も西洋風でしたね。
伝統的のように言われる事も実はそんなに古くはないのです。
令和生まれには大正は昔かしら。
明治生まれの父はついこの間の事のように大正の話をしていました。
私も、ついこの間の事のように昭和の話をしている!
ピンボケですけれど
床脇のこけし
和歌が書いてあります。
公達 天津風 雲の通い路 吹きとじよ
姫 乙女の姿しばしとどめむ
逆に並べたら、
上の句下の句 ひっくり返ります。
何処で撮ったのかわすれたけれど、
古い画像を整理していたら見つかりました。
立雛は比較的最近までこの並びであったように思います。
関西の方が古い形が残っているようですね。