以前、アニメ『炎炎ノ消防隊』に出てきた「虎拉(ひし)ぎ」という手の形についての記事を書いたが、今回は2020年夏アニメとして放送中の『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』第四話、第伍話に出てくる「コルナ(悪魔の型)」という手の形について考察する。
アニメに出てきたコルナの形は『霊符全書』(大宮司朗、学研)の付録「道教秘印集 百訣全図」にある九牛訣そのものである。
立てた2本の指が悪魔の角に見えることから「悪魔の型」とも呼ばれるコルナは、主人公の特殊消防官、森羅久坂部(しんら くさかべ)が、所属する第8特殊消防隊の秋樽桜備(あきたる おうび)大隊長から伝授されたものだ。桜備は「いざという時、このサインからロックを思い出して、気持ちを奮い立たせる」のだという。そして森羅はコルナの形を作ることで、爆発的な力を得る。
そのシーンに描かれた手の形を見て「これは何かのモードかも」と思い、いろいろ試してみた。その結果、アニメに出てくるのとは少し違うが、できたのが写真の形だ。実際、この形(モード)を作ると、それまで検出できなかった「弱さ」(=問題)を検出することができる。
なお、モードとはキネシオロジーの一部の流派(?)で使われているものだが、公的な形で詳細を開示することはしていないので、私もこれ以上は述べない(ただブログの過去記事で断片的に述べている部分はあるので、興味があればそちらを参照されたい)。
さて、プリミティヴな施術(治療)としては、そのモードによって検出した「弱さ」を取ってやればいいのだが、分からないことがある。そのモードで検出されるのは一体どんな種類の「弱さ」なのか?ということである。
マインドで聞いて出てきたのは「空間の機能」だという。「空間の構造」というなら何となく分かるが、「空間の機能」というのはあまり聞かない。そこで数学にそのヒントを求めてみた。
数学ではしばしば集合を空間として捉える。そして例えば、何らかの関数の集合を考え、それを関数空間と呼んだりする(実際にはただの集合を空間と呼ぶことはあまりなく、そこに何らかの数学的構造を持たせたものを空間と呼ぶのだが、ここではあまり細かいことは気にしない)。するとその関数空間は、そこに属する要素は関数だから元々何らかの機能を持っているし、(関数空間に導入する構造によって)空間自体にも機能を持たせることができる。
コルナで検出される「空間の機能」の「弱さ」とは、どうもそうしたことに関係するらしい。とすると関数解析という分野にその鍵があるかもしれない。が、私はすぐに関数解析の本を読める状況にないので、現段階ではこれ以上のことは分からない。
この記事を読んで「それならこいつに先んじて自分が関数解析をやってやろう」と思う人がいたら、ゼヒお願いしたい。定評ある関数解析の本はいくつかあって、私としては一応、黒田成俊の『関数解析』(共立出版)を第1候補に考えているが、通読するのには下手すると3年くらい(あるいはそれ以上)かかりそうなので、宮寺功の『関数解析』(ちくま学芸文庫)も捨てがたいと思っている。参考までに。
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