鼻から猫の毛

札幌から東京にやって来たババア一人、猫一匹

壁を越える一歩~LIFE!~

2015-01-18 09:17:59 | 映画
「ヒックとドラゴン」1本じゃレンタルできないよって
TSUTAYAさんから言われたのでもう1本借りる事にしました。
「LIFE!」という映画です。

本人曰く”正常な範囲内の”空想癖があるウォルター。
LIFE誌のネガ管理をやっている彼は、仕事は真面目。ド真面目。
良い写真を提供してくれるカメラマンもいて
「たまにいるよね、こういう子」っていう感じの
能天気でちょっと迷惑な妹がいて
良き理解者であり導き手である母親がいて
良い仕事仲間にも恵まれている。

そんな長閑な生活が一転、会社が買収されちゃって
LIFE誌は廃刊、大々的なリストラ決行、
そして人事を決めるやつらはちょー感じ悪い(笑)。
もうね、笑うくらい感じ悪い。
深刻な感じ悪さというよりかはやんちゃ坊主3人衆って感じ。

LIFE誌の最期を飾る写真、カメラマンが「これは最高傑作だ」と
言って送ってきたハズのネガが無いこと、
それを見つけないとクビになってしまうこと、
なによりネガに対してのウォルターの誠意が
彼を空想から本当の冒険へと動かします。
カメラマンに「あんたホントにネガ送った?どこやったのさ?」て
聞くために、グリーンランドからアイスランド、そしてアフガニスタンへ。
カメラマンを追って飛ぶ飛ぶ。
ネガを追えーってなもんで、あちゃこちゃ行きます。もうヤケクソ。
追い詰められて飛びこむ海や踏みこむ大地で、新たな発見、感動。
「なんにも無い、つまんない人間」と思っていた彼の人生に
エキサイティングな経験が積み重なって行く。
映像がまた綺麗なんだわー。
あたいもユキヒョウ見たい~。

毎日を真面目にコツコツ生きて来たウォルターを救ったものは
それまで彼が積み重ねて来た誠実さ。
その誠実さに呼応した人たちの手。
貴方の頑張りを、その仕事への誠意を誰かが見ている。
そして勇気を持って一歩踏み出せば、手を差し伸べてくれる人がいる。
うーん、世の中悪くないね!と思った作品。
悪ノリ悪ガキ3人衆にもウォルターは言います。
「嫌な奴にはなるな」
やいやいとウォルターを馬鹿にしていた彼らが
25番ネガの現像を見た時、そしてそれを最期の表紙に
しようと決断した時。
きっと彼らもまた、良い仕事をした一人なんだと嬉しくなります。
余談ですが、この映画に三本脚のワンコが出て来ます。
なんか小さくて可愛いの。この子の使い方も好き。
ちょいちょいパロディあったり、人種の表現大丈夫?って思ったり。
まあそういうきわどいところも楽しめたりします。

良い映画でした♪