ある行旅死亡人の物語
武田 惇志, 伊藤 亜衣著
を読んだ。
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現金3400万円を残して孤独した身元不明の女性、あなたは一体誰ですか?
2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死した。
現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑......。
記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、身元調査に乗り出す。「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。
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とのあらすじ。
行旅死亡人、無縁仏というやつで、いつか私がなるであろうやつ(^o^;
亡くなったこの方の場合は
死亡時の住まいの賃貸借契約期間が長すぎ&名義人が違う人で、身元の分かるようなものがことごとくなかったという事例。
スパイ?◯◯事件との関連は?等と色々な可能性を追いつつ、最終的にはどこの誰かがわかって先祖のいる菩提寺に収められた様子。
印鑑や特殊な名字であったことから、辿り着けて良かったね。
そして警察にも辿り着けなかった身元判明ができた記者さんお見事👏
良かったね、という所ではあるのだけれど、長らく数十年親族と縁を断ってきた女性が親族の元に帰らされるのは、本人にとっては良かったことなのかはっきり言ってどうかは分からない。
親族にも絶縁や複雑な感情が数々あるのだし。
そういうわけで、ななしの花子さんから◯◯さんという人生があったことは分かったが、本人はどこの誰かもわからず死んでいきたかったのかもしれないし、事務的には分かって戸籍にも反映できて周りは万歳なのだけど、なんだか複雑な気持ちになる読後感だった。
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