前回の『三体』の次の作品。
ネタバレしたらもったいないので、中身にはあまり触れない。
第一巻は視点が入れ替わりまくるし、世界観をまだ掴めていないので「難しすぎて何言ってるのか良くわからんポカーン」という感じだったが、2巻になってとたんに「そうきたか!」という感じがした。
混乱から解明へ。
2巻のメインテーマは、フェルミのパラドックス。
イタリアの物理学者E=フェルミが発した「もし宇宙人が存在するなら、いったいどこにいるのか」という問いに由来する矛盾。
これだけの宇宙の歴史でこれだけの広さがあって、普通に考えたら他にも生命がいるはずなのに、今までにいる痕跡や過去に接触した証拠が見つからないのはなんでなの?ということ。
今までにも色々な説が提唱されていて、SF界でもそれを主題とした作品は数々あるらしい。
三体2では、あるひとつの仮説が提唱されている。他の説も気になったので、今後関連作品を読むかもしれない。
そして、三体2では地球の常識は常識ではないかもしれないし、地球外を想定した場合にはそれらを捨てて新しい常識を獲得する必要があるという視点もとても興味深かった。
ガンダムでも青い星に惹かれるコロニー生まれの人間だったり、シドニアの騎士で母星という星を持たない宇宙生まれの人間についてのことは見たことがあったけれど、母星を知る第一世代が母星を離れるときの気持ちは想像したことがなかった。得も言われぬ気持ちになる。
この本を読むのとは別に、Netflixの三体を見出した。今まだ3話目である。
本を読んでいて、この部分映像としてみたいな、と思っていたシーン(主にゲームの所)があるので楽しみ。インターステラーみたいな現実にはない宇宙空間や概念を映像として鑑賞できるのが好きと1巻での感想で書いたが、脱水のシーンはやっぱり衝撃的だった👀
こちらはシーズン1まで制作されていて8話ある。
Netflixではいくらか設定変わってる。
ワンミャオではなく、5人くらいの科学者グループになっていてアベンジャーズみたいな感じになってる。
あと史や葉、本では中国のネーミングだったけれど、映像ではあたかも移民のように英語のファーストネームと中国語の苗字になっていた。ドラマ化にあたって欧米人に馴染みやすいように変更されたのかな。全部がチャイナナイズされてると都合が悪いのかな?
SFに興味のない人は、読むより映像として楽しんだほうが良いかもしれないが、読んでから見たいという人は私と同じように本先行の方が良いと思う。
ついに3巻目に入るゾ。ドキドキ!
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