言の葉供養0027

『オトトニオイト-るんるんら-』

 

だいぶ近付いた

雨の匂いと

 

前の家の木々を揺らす

風の音と

 

シャワーを済ませ

部屋の掃除を済ませ

 

日曜のルーティンに

負けてない今日の自分に

 

アイスカフェオレで

るんるんら

 

台風に十分気をつけてと

遠くに住む友にライン

 

雨の匂いと

風の音と

 

流しっぱなしの

プレイリストと

 

流れてく

流してく

 

変わらない

日曜の午後の時間

 

窓から見える

小さい空は

 

遠い台風の子供みたいに

激しく暗い曇天模様

 

※9/18に某アプリに投稿したもの。

言の葉供養0026

『まいにちいまいち』

 

おはよう

今日の日

 

さよなら

また明日

 

毎日輪廻

変わることなく

 

おはよう

今日の日

 

さよなら

また明日

 

毎日僕は

生まれたて

 

おはよう

今日の日

 

さよなら

また明日

 

それでもなんだか

全てがいまいち

 

おはよう

今日の日

 

さよなら

また明日

 

毎日輪廻

続く続く続く

 

※9/17に某アプリに投稿したもの。

言の葉供養0025

『チルチルミチル』

 

散るのに

万感のこの想い

 

未だ散らない

ものがあると言うの

 

散るのに

散り果ててゆくのに

 

未だ散らない

ものがあると言うの

 

散るのに

現世も泡沫も

あの日の記憶さえ

 

未だ散らない

ものがあると言うの

 

散るのに

散らないものの答えは何

 

未だ答えに

辿り着けない愚かな私

 

散るのに

散り果ててゆくのに

 

未だ散らない

ものがあると言うの

 

※9/17に某アプリに投稿したもの。

言の葉供養0024

『きょういぞん』

 

愛でなく

恋でなく

 

強いて言うなら

共依存

 

互いに同志の間柄

傷付いた老兵士みたいにさ

 

愛でなく

恋でなく

 

強いて言うなら

共依存

 

こうして黙して見守るのも

同志としてのお節介

 

愛でなく

恋でなく

 

強いて言うなら

共依存

 

お互い若くはないのだから

自分の立ち位置見失わぬよう

 

愛でなく

恋でなく

 

強いて言うなら

共依存

 

君と私の

共依存

 

※9/17に某アプリに投稿したもの。

言の葉供養0023

『ナマエナキモノ』

 

名前のなき者は

近寄らないで

 

名前のなき者は

速やかに去って

 

名前のなき者は

今もまとわりついて

 

名前のなき者は

私を病ませる

 

名前のなき者は

近寄らないで

 

名前のなき者は

速やかに去って

 

名前のなき者は

名前のなき者は

 

※9/17に某アプリに投稿したもの。