『ぶらぶら』
名前を変えたのよ
だってそういうお年頃
ブラブラしてたいのよ
気持ちの置き場こそ
名前を変えたのよ
だってそんな季節感
秋でなく夏でなく
掴みどころのない色無き季節
名前を変えたのよ
だってそういうお年頃
ブラブラしてたいのよ
この風浴びて空の下
記憶の奥深く
この風浴びて空の下
※10/3に某アプリに投稿したもの。
『ワルヨイ』
最近なんだか
変な酔い方をする
というよりむしろ
変な酔い方しかしない
健常者時代は
浴びる程飲んだ酒も
急性期回復期
そしてとある施設での
生活リハビリ期間を経て
まるきり飲めなくなった
人の身体って不思議ね
それでも週末や祝前日だけ
少量の酒を再解禁
程良い日々が
続いていたのに
この数カ月は
明らかにおかしい
多分身体が何かを
拒んでいるのかな
ぐるぐる回る
視界の遥か奥で
あの日の深淵が
魅惑的に揺れているのだ
※10/2に某アプリに投稿したもの。
『せくしぃみゅうじっく』
遅く起きた日曜日
シャワーを済ませ
ブランチは気怠げ
それなのにそれなのに
お気に入りの
多人数姉妹のあの曲が
刻み出したリズムと
少しかすれた声が
何故だか
腰と足に
不自由な
腰と足に
ついつい
テンポをとらせてしまう
氷が溶けたアイスカフェ
麻痺の身体
手入れは憂鬱
それなのにそれなのに
お気に入りの
多人数姉妹のあの曲が
刻み出したリズムと
少しかすれた声が
何故だか
腰と足に
不自由な
腰と足に
ついつい
テンポをとらせてしまう
何故だか
腰と足に
不自由な
腰と足に
ついつい
テンポをとらせてしまう
※10/2に某アプリに投稿したもの。
『トナリニイルヨ』
隣に居るよ
この言葉だけで
安らぎを与えられること
経験値から知っているから
余計な台詞は排除して
その一言だけ伝える
ほら
通じ合う
ほんのりと暖かで
優しく穏やかな
この夜の
ずっとずっと先まで
※10/1に某アプリに投稿したもの。
『どどん』
どどん
どどんと震度4
どどん
どどんと眠気を散らす
どどん
どどんといつもの震源
どどん
どどんと茨城南部
どどん
どどんと震度4
どどん
どどんと僕の街
どどん
どどんと震度4
どどん
どどんと日常茶飯事
※9/30に某アプリに投稿したもの。