『あたためて』
寒そうに見えるなら
あたためて欲しい
寒そうに見えるなら
あたためて欲しいのさ
あなたに
まるでその仔猫が
人の稚児のよに
あなたを見つめ
震えてる
寒そうに見えるなら
あたためて欲しい
寒そうに見えるなら
あたためて欲しいのさ
あなたに
※10/14に某アプリに投稿したもの。
『だぁれ-私の抜け殻-』
私の抜け殻を
見つけるのは誰だろう
普通に考えれば
ケアマネさんか
ヘルパーさんか
リハビリのPTか
はたまた看護師さんか
遺言書的な物も
緊急連絡表も
きちんと
貼ってある
それはもう
周知の事実
だけれど私に
次はないんだ
コルクボード
留められた書類
無言で今宵も
見下ろしている
私の抜け殻を
見つけるのは誰だろう
私の抜け殻を
見つけるのはいつだろう
今はその日を
期待を持って待つばかり
※10/13に某アプリに投稿したもの。
『光は遥か先へ』
第12回ROBO-剣
優勝者は君の名前
甥っ子の
君の名前
今じゃ更に
いろんな賞を貰い
大学報の
表示を飾る
今はもう
君を障害者だと
笑うものなどいない
君が放つ光は
遥か先へ
多分私はそれを
見届けられないけれど
※10/13に某アプリに投稿したもの。
『諦め100%』
うまくは言えない
けれどそんな日もある
なにもかもが
なぜだか諦めモード
なにがどうした
訳じゃない
けれどそんな日もある
うまくは言えない
あんなこんなが
全て諦めモード
なにがどうして
こうなった
今なら地球だって
壊せそう
今なら仕組みにだって
なれてしまいそう
※10/13に某アプリに投稿したもの。
『Scrap Memorys』
あの日を境に
暗闇に散らばった
様々な
記憶の欠片たち
色無き世界に
不思議と
悲しげな色だけ
反射させて光る
壊れた私の
頭はもう
それらを繋ぎ合わせる
事すらしない
光宿さぬ瞳の奥の
色無き暗闇でさえ
穏やかで優しい
世界だと認知する
あの日を境に
暗闇に散らばった
様々な
記憶の欠片たち
色無き世界に
不思議と
悲しげな色だけ
反射させて光る
※10/12に某アプリに投稿したもの。