復興財源でまかなわれた高速道路復旧工事が「談合」だったといって
大騒ぎになっている。
私にすれば、今頃何を言っているのかという感じ。
あの現場には私の知り合いが何人も入っている。
「談合」とは言わないが、大手の「価格調整」の結果だということはみんな知っていた。
ここに限らない。
震災関連工事で純粋にガチンコの入札がいくつある?
ほとんどないだろう。
現場の責任者は「この仕事は俺が取ってきた」と自慢していたものだ。
つまりこういうことである。
復旧工事は似たような内容の工事が同時期に大量に発注され、
しかも穴を開けることが許されない。
通常の工事(たとえば橋の架け替え)なら、入札不調でも次回にまわせばいいだけで、
誰も困らない。
ところが災害復旧工事は誰かがやらなきゃいけないのだ。
なにしろ積算が甘いので、資材の高騰、人件費の爆騰が計算に入ってない。
全社が自分の都合だけでおいしいところをつまみ食いしたら、入札不調が
大量に出てしまう。
それでは役所が困るので、業界団体のトップに暗に「善処方」をお願いする。
すると実力者がでてきて、誰も損しないように上手に仕事を割り振る。
要するにみんなわかっているのである。
それを杓子定規に法律を振り回すからこんなことになる。
一度全部ガチンコでやってみたらいい。
誰も入札しない、もしくは価格がおりあわない案件が大量に発生して
地元が困惑するだけ。
彼らは人助けの良いことをしているのである。
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