木之内みどりに会いたい

今、50代から60ちょい過ぎの男性で、木之内みどりの名前を知らないやつは
ほとんどいないだろう。
昔の「GORO」の表紙などを見ると、いっぺんに40年前のことを思い出す。
歌はヘタだし、レコードは売れない。
それでもメディアから引く手あまただったのは、彼女が「グラビアアイドル」
という新ジャンルの創業者？だったからでは。
とにかく、そのスター性は
①刑事犬カール
②横浜いれぶん
で爆発した。
私もけっこう入れ込んでいたクチだ。
作られた感じがしないのが良かった。
もう、そこに存在するだけで、十分。
演技なんかしなくていいから。
普通に生きて、生活してくれ。
だから後藤某とトンズラしてそのまま引退というストーリーにも
納得せざるを得なかったのだ。
彼女に計画という言葉は似合わない。
結果的に竹中家の専業主婦に収まって本人は満足しているかもしれないが。
「だけど、あの子、もともとは小樽市の人間でしょ。旅行番組とかで地元の
紹介しているとこ一度も見たことないけどなぜ？」
みたいな話を、花園町の居酒屋で連れとしゃべっていたら、マスターが、
「それは、俺がいじめたからだ」
とポツリ。
「え、知り合いなの？」
「小学校は一緒。家も近くて、おとなしい娘だった。よくスカートめくりとかしたなあ」
「何！」
「刑事犬カールを見てて、こいつどっかで見たことあるな、あっ、あいつだ」
「・・・」
「こんなことになるなら、いじめないでサインでももらっときゃ良かった」
「もう遅い」
そりゃ、小樽なんて思い出したくもないだろうな。
彼女はいくつになったのか。
当然50代半ば。
お願いだから復帰なんてしないでね。（2012.4.11記）