ウィキリークスの創設者アサンジ氏が「微罪」で別件逮捕された。
米政府は激昂する反面、支持者は熱烈に拍手するリークの宝庫。
何しろ規模が大きく、従来の「ウラ話」の比ではない。
情報漏えい者は法律で罰せるとしても、サイトの運営者はどうやって罪に問えるのか。
そういう技術論はともかく、今回の事件の本質はどこにあるのか。
反対者は、全てが明るみにさらされれば、情報提供者の生命に危険が及ぶし、関係者が記録を文書に残さなく
なるので、政府の活動に重大な影響が及ぶ、特に外交交渉においては秘密が絶対に必要だと叫ぶ。
それにもかかわらず、筆者が同サイトに理解を示すのは、本当に迷惑を蒙っているのは、官僚機構より、
従来きわめて少数にとどまっていた「情報特権階級」だけだということだ。
彼らはもともと全てを知っていたが、一般人が何も知らないことをいいことに、キャンペーンやプロパガンダに血道を上げてきた。
極端にいえば、選挙結果はカネで買えると豪語するヤカラもいたほど。
このサイトはそのような不健全な行為を無効にするパワーを持つ。
はっきり言って、戦争がしづらくなるのだ。
だから各国政府が怒りまくるのも無理はない。
この一点だけでウィキリークスのレーゾンデートルは明白であろう。
小さな灯火は決して消してはならない。(2010.12.11記)
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