昨日(12月14日)の日経平均は、前週末比で500円近く下落し、19000円を
割り込んで始まった。
原油価格が下げ止まらことが原因だが、これでチャート上は完全に下げに転換した。
先日、7~9月期の年金積立金の運用状況が発表され、7兆円以上の下落にガクゼン
とした方は多かろう。
10~12月期で同じくらい戻っているとの説明だったが、このままではどうせ
元の木阿弥。
そもそも年金積立金のごとき不可侵の原資を、元本不確実な株式で運用するなんて
ことが愚の骨頂なのである。
従来の国債に偏った運用も不健全だが、株式比率を高めるなんて見当違いも
いいところ。
もちろんタイミングが正しければ、最高のパフォーマンスを発揮することもあるだろう。
しかし今の運用はただアベノミクスの株価高騰の材料に使われているだけで
全く主体性がない。
腕のいいファンドマネージャーが機動的に運用するヘッジファンドなら許されることでも、
図体が大きすぎて、意思決定に時間がかかる上、政治的圧力まで考えなければならない
国家的資産運用は、売りたいときに売れないから結局高値掴みをするだけだ。
昔の「投資信託」がどうなったか、みんな忘れてしまったのね。
野村のファンドなど1兆円を超えたと大騒ぎしていたのが昨日のことのようだ。
結論として、年金資金での株式運用はやめた方がいい。
将来に禍根を残すだけ。
それでなくても足りないのに、このうえ50%くらいふっとばしたら誰が責任をとれるの。
無理でしょう。
ただ一つだけ例外がある。
全部私に任せてくれるなら、プラス運用を請け負ってもいい。
しかしウリに関し絶対に口をはさまないことというのが条件だ。
ま、信託手数料は1%でいかが?
絶対無理だな、こりゃ。
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