個人旅行

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小選挙区の功罪

2015-04-29 04:56:00 | 日記

私が衆院選選挙権を持っているのは北海道○区である。
小選挙区で、過去3回AとBという有力候補が激突し、常に僅差で勝敗が分かれる。
私はその両者と面識があり、いつも大変困る。
というのは、A陣営の有力支援者と親しく付き合っており、Aの後援会員に名を
連ねる反面、同時にB陣営の有力支援者が経営する食堂の常連客として、
B本人ともよく顔を合わせるという複雑な関係の渦中にあるから。
いつだったか、Bが秘書とともにその店を訪れ、同じメニューを注文した現場に出くわした。
焼魚定食だったが、あいにく一匹しか残がなかったので秘書に譲り、本人は別のを頼んだのだ。
私が「先着1名様限り、まるで選挙みたいですね」と言ったら、本人は吹き出して
「いや、その通りだ、たとえ秘書でもここは譲っちゃいけないところだったな」
私はBの性格が好きだ。なんとかして両方とも当選してほしい。
だから、
「談合して、票数を同じにすれば(惜敗率99.9%で)二人とも当選しますよ」
と言ってやろうかと思ったが、さすがにそれはやめにした。
ところで次の衆院選も、公明党の動向が気にかかる。
単純計算では自民・民主両党が競り合っているところでは、公明党が全面支援
すればそちらが勝つはずであろう。ところがそうなるとは限らない。
1+1が2にならないのが選挙の不思議なところだ。
私の見るところでは、公明党(または共産党)アレルギーというのがあって、
とにかくこの両党には政権をとらせたくない、だからどちらも支援していない
ところに投票するという天邪鬼な人種が少なからずいるようだ。
これが前回衆院選で公明党単独立候補の選挙区が全滅した大きな理由ではないのか。
とすれば、ここは自民党に選挙協力するとしても、小選挙区ではそちらに花を
持たせ、比例代表の方に票を回してもらうぐらいしかできないのでは。
ところが自民党党員は、公明党ほど鉄の団結はしていない。
あくまで特定のセンセイを支持する「私党」であって、党本部の指示通り
右から左へさっと動くという芸当はできそうもない。
だから選挙は面白いのだ。
結局のところ公明党は小選挙区に向いていないというのが私の結論。
ここは一つ中選挙区(定数3~5)に戻して、昔のように個人の才覚で這い
上がってくるというスタイルに戻した方が、民意の尊重には役立つのではないか。
選挙のたびに天秤が一方に傾いて、多数党が3分の2近くになりながら、
参院で過半数が取れないばかりに法案が通らないという異常事態を終わらせないと、
日本の政治は一歩も前に進めないのである。(2012.2.17記)
その後Bは落選し、引退した。



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