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昭和前期蒐書家リストの魅力 その3

2020-01-02 21:17:12 | 日記

今日は高木誠一(1887~1955)。

よくある名前なので、検索の際は「高木誠一」スペース「草野村」とでも打たないと本人には到達しないか。

福島県草野村(現いわき市)で農業のかたわら「いわき民俗研究会」を主宰していた。

数年前のことだが、切手店でまとめ買いをしたエンタイヤ(切手付き封筒)の束を眺めていたら、受取人がみな高木誠一だった。

著書があるのは知っていたので、もしやと思い差出人を確認したら、なんと宮本常一の名が。

住所は東京市芝区三田綱町10 アチックミューゼアム内。間違いない。それも7~8通も。

ちょうど彼が渋沢敬三(栄一の孫・当時日銀副総裁)宅の食客だった時期。

宮本が高木に出した最初の手紙は、よそゆきの候文だったのに、次からは百年の知己扱い。

その落差がおかしい。

4通目くらいだったか、「渋沢先生がどうしてもお宅にお寄りしたい」とのことで、食事のお手配を願いたいとの手紙も。

「ありあわせのおかずでかまいません。どうか特別扱いをしないでください」と書いてあったか。

おそらく全集等には出てこない資料なのだろう。

高価で売れた(コピーは残っています)。

 



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