私が森雅之に初めてスクリーンで会ったのは、「白痴」であった。
ストーリーはともかく、札幌全面ロケで、50年前の美しい北海道が堪能できる。
彼は100年ほど前に、有島武郎の息子として、菊水(現札幌市豊平区)で生まれた。
当時の生家は、札幌市厚別区の「開拓の村」に保存されている。
いつだったか、この有島旧宅を訪ねた折、通り合わせた数人の婦人グループに話しかけたことがあった。
あまり興味なさそうに回っていたが、「この家で森雅之が産まれたんですよ」と言ったとたん、状況が一変した。
写真を撮るわ撮るわ。
台所で、「ああ、ここで産湯を使ったのね」
なんと大ファンだったのだ。
「みんないなくなってしまった」
との述懐が心にしみた。
(2010.8.22記)
ただし、映画のロケで使ったのはこの家ではない。
数年後移り住んだ北12条の新築の洋館で、これはたしか「芸術の森」にあったような。
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