昔、「本田ちよ」というサラ金があったことを覚えている方も多いことだろう。
親切なおばあちゃんがヘソクリを融通してくれるというイメージで、けっこう親近感があった。
一方、15年前くらいだが、札幌の雀荘で○○さんという上品な老婦人と対戦したことがあった。
うまいというのとは違うが、いかにもおっとりとした打ち方で、同卓が楽しいという感じだった。
ある日、帰り道が一緒になり、私は冗談で、
「あ、○○さんのビルがある」
と言ったら、彼女は笑わなかった。
○○ビルというのが目の前にあったので、とっさに出た発言である。
あとで知人に聞いたら、冗談でなく、本当に彼女がそのビルのオーナーだったのである。
それだけでなく、かなりの資産家だったらしい。
消息通の知人は、さらにとんでもないことを教えてくれた。
「彼女の旧姓は 本田ちよ」
実は彼女が創業者だったのである。
絶対みえない。
もう亡くなって10年以上たったのか。
いまにも全自動卓の前で
「よろしくお願いします」
というあいさつが聞こえてきそう。(2010.8.21記)
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