山菜てんぷらが食べたい

こう見えても、30年前には南北アルプス行きまくりの山屋
だったといっても誰にも信じてもらえない。
一年に北岳に5回登ったのが最高記録。
一人で行くことが多かったので、証人はいないが。
ただ世間と異なるのは、頂上にあまり関心がなく、もっぱらふもとや
中腹の温泉とグルメにうつつをぬかしていたことか。
中でもこの時期にはまっていたのが山菜てんぷら。
信州は松本の○○○。
名前が思い出せない。
15年ほど前、観光協会の人に調べてもらったが、ついに不明のまま。
てんぷらというとベタベタしていやだという人が多いが、それは油が悪い。
高級店はからっとしている。
お値段もそれなりだが、ステーキに比べれば安いものだ。
週に一度定休日があり、オヤジが本当に山に入っている。
だから売り切れたら終わり。
食材を買ってくるわけではないから秋には売るものがなくなり閉店。
「どこの山」
なんて聞こうものなら、つまみだされる？
家族にも教えないのに。
後継者はいなかったのだろう。
でもあの店こそ、信州にはふさわしい。（2012.5.2記）
その後山菜てんぷらを出す店には何度か行ったが、どこもイマイチ。