ほとんどの人は気にもとめなかったろうが、先日、日本社会・文化にとってかなり重要な変化が報道された。
20代の女性の平均給与が、初めて同世代の男性のそれを上回ったというのだ。
もちろん、それより上の世代は、依然として男性上位が続いているわけだから、今すぐ何かがどうこうなるというものではない。
でも明治以前、女性の職業自体が、かなり特殊であり、庶民のほとんどは家事手伝いから嫁入りする以外
選択肢がなかったことを考えると、あきれるほどの激変が今起こりつつあることは確実である。
これにより派生する変化は、
①初婚年齢の上昇
②未婚率の上昇
③合計特殊出生率の低下
④人口構成のいびつ化(若年層の減少)
⑤年金問題の深刻化
⑥そして最後に墓守の不足
と枚挙に暇がない。全部は書けないので⑥だけ見よう。
現在、日本社会の母系化が進んでいるといわれている。
姓は変わっても、母娘の結びつきは強く、昔なら当たり前だった、長男の一括相続などは消えてなくなった。
女性の取り分はどんどん増えて、結果、かなりの旧家でも旧来のイエを維持する資産も動機もなくなったように見える。
となると邪魔になるのは墓地の維持なのでは。
娘一人の家で、嫁に行った先でさらに娘一人なら、どんなに伝統のある家でも、先祖の墓は無縁にするしか方法がなかろう。
実際、ウチのまわりでも、犬山藩の元家老の家が存亡の危機に瀕している。
といっても当事者にその認識は全くなく、その時に考えればいいやと屈託がない。
やきもきしているのは私だけ?
やがて日本中の墓地に同じ問題が発生して初めて大騒ぎになるのだろうが、
その時には私も生きていないだろうから、取り越し苦労はやめておこう。
でもこれによる日本文化の連続性の喪失は将来の学者にとっては大問題となるはずと予告しておく。
それとも単に元に戻るだけなのか。
女系相続が当たり前だった日本列島に大陸から男系社会が侵略してきたのを、数千年かけて女性軍が押し返した結果!?
もうフェミニズム(女権拡張主義)は不要だ。(2010.10.16記)
天皇家の男子のみ継承がいつまで続くか。それがポイント?!
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