プロモデラーのMe410、ハセガワ版。今となっては、何をとち狂って買ったのか良く判らないキット。恰好悪いし、駄作の範疇の飛行機。長年、棚ざらしにしていたが、例によって勿体ない精神に拾われた。
おっ新製品、と買ってみたは良かったが、しょぼいハセガワデカール、どうしようもない組説、5分割(!)でモールドもぬるいキャノピーを見てさっさと放り出したに違いない。これらは、プロモデラーハセガワ版に共通する嫌な所のようでヘルダイバーでも同じ目に会っている。懲りないおやじだ。
左右に膨らんだキャノピーを再現するには左右分割プラス風防、計3分割で十分のはずなのだが、開いた姿もと欲張ってしまい5分割になったようだ。まずは、4つ有るキャノピー部品を固めて一つにしてから取り付けたが合いは悪いしモールド甘いしで苦労させられた。ここが締まればもう少し恰好良い模型になったかもしれない。
他の所はモノグラム風の出来で、ほとんどパテはいらなかった。ただ、主翼の取り付けがいも付け風で、くっつくまで手で押さえていないといけないのは,イケナイな。ここで焦るとそれまでの苦労が水の泡になる。
コードレターとスピンナーの渦巻きはどうしようも無いから、付属のハセガワのデカール、後は残り物を搔き集め貼ってやった。
キットも何だかなーなのだが、実物も変な飛行機。多分諸悪の根源は胴体の脇に有る動力銃座で臓物を想像するに、ひどく重そう。これの照準器を収めるためかキャノピーは妙に凝ったかっこうになったし、タンデム複座とは思えない幅になっている。そのくせ、前方武装は13mmX2、20mmX2が標準。改修キットで腹に20mmX2のガンパックが追加されているが、飛行性能が下がるのは目に見えているし、これでもFw190と同じ火力しかない。航続距離だけが長所なのかな。私には不格好且つ不細工にしか見えない。なんで買い込ん込んだのか、我ながら良く判らないが、あの頃は新製品と見ると見境なかったような気はする。モデラー、良く有る話だと思う。