沢藤南湘

残り少ない人生を小説とエトセトラ

俳句 秋

2023-10-24 09:39:04 | 俳句
秋雨や 佐原の川面の 舟を打つ
夕焼けや 雲海染める 秋浅し
天空に 雲海突きぬく 秋の富士
池上の 境内巡る 敬老日
秋空や 六地蔵には 赤似合い
静かさや 石仏彩る 曼珠沙華
古寺に ひっそり咲きし 曼珠沙華
敬いを 心に持って 墓参り
家族づれ 誰も気づかず 彼岸花
秋あさし 七回忌にみな なつかしむ
雨煙る 鉄塔走る 秋の山
金色の 稲穂を囲む 民家かな
新幹線 枯れ木紅葉 窓の外
金色の 稲穂の後ろは 墨色に
秋雨や 墨色の山 白い雲
街の秋 闇は神社を 隠しけり
秋深し 雨にぬれしも 駅向かい
さよならも とうとうかなあ 秋の雨
秋深し、古刹の賑わい カメラ撮る
鎌倉に 寺訪ねし 日本晴れ
野仏を 鎌倉訪ね 秋晴れて
阪神は 野分とともに 夢去りぬ
風吹きて すすきが雲を 掃除する
我が娘 助手席に乗る 秋の日に
仲秋の 山車を娘と 追いかけて
親子とも 山車おいついて 月微笑み
秋祭り 去年と違うと わが子かな
自転車に 乗る年ごとの 寒き頭かな
感情に 負けて秋の 日暮れかな
錦帯橋 娘聞き返す 秋の夕暮れ
台風の 呼び出し出社 風騒ぐ
遊び来て 帰りは秋雨 からみつき
近き人 病の知らせ 秋の暮れ
野仏や 風かすめては 秋深み
新米を 乗せたかごに 雨おちて
細道や 干し柿夢見て 木たわむ。
秋晴れに 30分待つ 食事かな(人形町 玉ひで にて)
紅葉は 少しばかりの 北の丸
秋晴れに お濠に映る 超高層
古寺や 秋を見つめる 石ぼとけ 
野仏に 木漏れ日さす 秋日和
石仏に 秋の陽ざしが そっと過ぎ
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俳句 夏

2023-10-02 18:21:21 | 俳句
俳句

 紫陽花を まといほほ笑む 六地蔵
 梅雨晴れや 木陰でほほ笑む 観音さん 
 紫陽花や 花達せり出す たくましさ
 桜桃忌 ブログやテレビで 熱くなり 
 梅雨空や 夜景を待てずに 大桟橋
 梅雨空や 我見つけたり 道祖神
 花菖蒲 水面に映る 夕日かな
 花菖蒲 水面に映る 老夫婦
 梅雨空に ラッパ響く 佃島
 紫陽花や 今日は子供の 傘ひらき 
 セキレイを 囲むカメラや 夏浅し 
 葉桜や 猫にえさやる 翁かな 
 人ごみや 桜並木に 屋台船 
 路地裏に 三味のね流れ 躑躅咲き
 路地の坂 両脇ひしめく 赤躑躅
 広尾では 異国の人も 夏近し
 龍恋の 鐘響き渡り 初夏の海
 初夏の朝 妻はプロぐに 熱くなり
 草取りや ミミズ囲んで はしゃぐ声
 週明けの ビルの谷間に 蝉しぐれ
 夏祭り 大声出せぬ 売娘かな 
 梅雨明けて コミ仲間らと 築地かな
 茅の輪見て 子らに教える 翁かな
 日少なく 朝から蝉は さわぎたて
 ガサガサと 揺すられ大声 盆休み 
 雨上がり 蝉は命を 燃やしけり
 12時を 越して残暑に 変わりけり
 靖国や 父とゆっくり 夏木立
 夏の雨 千鳥が淵の 青さかな
 夕暮れを とって代わりつ 虫の声
 川べりの 花火の音に 泣く子かな
 朝の道 スピーカーでどなる 残暑かな
 誰彼が 行く行かないと 終戦日
 忍ばずの 水際せまり 蓮の花
 万国の 言霊飛びし 夏の森  
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