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『淑気春風和』
(よき春の気候となって、吹く風もそよそよとして和らぐ)
『清秋竹露深』(せいしゅうちくろふかし)
(竹の葉の上で玉のように輝く一滴の露は清々しい天下の秋を 含んでいる。
水晶の玉の様な 竹露は互いに互いを映し出す清らかさを持つ。すなわち心が澄み渡る状態)
『融雪煎香茗』<白居易>
「茗(めい)」とは茶。新芽を摘んだもの。
(香雪を融かして香茗を煎じる。積雪を溶かしてその水で香よき茶を煮る。
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『憐蛾不 點(点)燈』
(「為鼠常留飯 憐蛾不點燈」鼠の為に常に飯を留め 蛾を憐れみて燈を点ぜず)
鼠のために常に飯を為め、蛾を憐みて燈を点せず。菜根譚 一七三 蘇東坡の歌にある。
今東光氏の作品にも登場する。
『風雪磨人』
(風雪は人を 磨く。風雪にさらされるような環境は人を逞しく磨き上げる)
『鳳凰于飛』(ほうおううひ)
(おおとりの雌雄のように、夫婦が仲むつまじいこと。鳳凰が飛ぶと他の鳥も従って飛ぶ意から、聡明な天子のもとに、賢者が多く集まることのたとえ。)
『聴雪添詩思』
(雪を聴いて詩思を添う)
『阿留邊機夜宇和』 明恵上人の言葉
(僧には僧、民衆には民衆、王には王の「あるべきよう」、つまり「あるべき姿」があって、それにむけて邁進すべきで、さらにその上で、あらゆる悪事はあるべき姿に反することで生まれる)