スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

『淑気春風和』『清秋竹露深』

2023-10-04 05:00:00 | 筆文字に親しむ


『淑気春風和』
(よき春の気候となって、吹く風もそよそよとして和らぐ)


『清秋竹露深』(せいしゅうちくろふかし)
 (竹の葉の上で玉のように輝く一滴の露は清々しい天下の秋を 含んでいる。
水晶の玉の様な 竹露は互いに互いを映し出す清らかさを持つ。すなわち心が澄み渡る状態)


『融雪煎香茗』<白居易>
「茗(めい)」とは茶。新芽を摘んだもの。
(香雪を融かして香茗を煎じる。積雪を溶かしてその水で香よき茶を煮る。




『憐蛾不 點(点)燈』
 (「為鼠常留飯 憐蛾不點燈」鼠の為に常に飯を留め 蛾を憐れみて燈を点ぜず)
鼠のために常に飯を為め、蛾を憐みて燈を点せず。菜根譚 一七三 蘇東坡の歌にある。
今東光氏の作品にも登場する。

『風雪磨人』
(風雪は人を 磨く。風雪にさらされるような環境は人を逞しく磨き上げる)

『鳳凰于飛』(ほうおううひ)
 (おおとりの雌雄のように、夫婦が仲むつまじいこと。鳳凰が飛ぶと他の鳥も従って飛ぶ意から、聡明な天子のもとに、賢者が多く集まることのたとえ。)

『聴雪添詩思』
 (雪を聴いて詩思を添う)

『阿留邊機夜宇和』 明恵上人の言葉
 (僧には僧、民衆には民衆、王には王の「あるべきよう」、つまり「あるべき姿」があって、それにむけて邁進すべきで、さらにその上で、あらゆる悪事はあるべき姿に反することで生まれる)


『春望』杜甫

2023-10-02 05:00:00 | 筆文字に親しむ


『国破山河在 城春草木深 感時花濺涙 恨別鳥驚心 烽火連三月 家書抵万金 白頭掻短 渾欲不勝簪』


国破れて山河在り

城春にして草木深し

時に感じては花にも涙を濺(そそぎ)

別れを恨んでは鳥にも心を驚かす

烽火(ほうか)三月(さんげつ)に連なり

家書(かしょ)万金(ばんきん)に抵(あた)る

白頭(はくとう)掻(かけ)ば更に短く

渾(すべ)て簪(しん)に勝(た)へざらんと欲す