家のおんちゃんが 激怒した!
おんちゃんは 以前も書いたけど 右腕の肘から下が無い障害者だ。
それ以外は まるっきりの一般人と何ら変わらない。
今日事件が起きた。
買い物を午前中に済ませ 午後は「ドンキホーテ」に探検しに行こうと思ったんだ。
意外と家から近い所にあるのを HPで見つけた。
いつもの様に東寺・西門から南門へ行き 来たついでに写真を何枚か撮ったんだ。
あまりの暑さに おれは南門入り口の左端に座ってた。
おんちゃんが 右隅に座ろうとしたその時に 杖を突いて歩いて来た御婆さんが来たんだ。
その婆さんは おんちゃんの右腕を突付き 何かを話している様だった。
おんちゃんの右腕には当然義手が付けられて その義手に腕時計が付けてあった。
その婆さんは きっと時間を聞いているのだろう と思ったわけだ。
見ていると 初めはニコニコしていたおんちゃんが だんだんと顔色が変わって
明らかに おれとぶん殴り合いの喧嘩をしている顔付きに変わった。
異常を察知したおれは おんちゃんを読んだ時 その婆さんは杖を突いていたにもかかわらず
おれの存在を知ると 杖を小脇に抱えて そそくさと逃げるように行ってしまった。
おれの傍におんちゃんが来た時に 異常に鼻息が荒かった。
「どうした?」と聞くと 「いや…何でもない」と言う。
ドンキホーテで買い物を済ませ あるファミレスに入ってアイスコーヒーを頼んで
さっきの話を聞きだそうとしたんだ。
おんちゃんは黙ったまま 何も話さないんだよ。
「何か変だ」と思ったおれは アイスコーヒーが来たと同時に「すいませんが 生ビールジョッキを二つ御願いします」
と注文したんだ。
アイスコーヒーは おんちゃんの大好物だ。
全然飲まないんだ。
ビールを飲み始めて10分位したら「なぁ♪たにんこ♪さんよ…年寄りだから殴っちゃ駄目なのかよ?」
と言うんだ。
おれは「落ち着け。どうしたんだよ?」と 勤めて優しく語りかけたんだ。
こう言う顔を見るのは 数年ぶりだからだ。
南門で話しかけられた婆さんは こう言ったと言う。
「なぁなぁ さっきから見てたけど あんたのこれ(義手の右腕を突付きながら)なに?」
おんちゃんは この一言でびっくりしたらしく 無視したらしいんだけど 何度も何度も義手を突付き聞いたらしい。
何のことは無い おれが見ていたんだから本当の事だ。
とうとうおんちゃが「何だって良いだろうが!あんたの腕に付いている腕と同じ腕だよ!」と怒鳴ったらしい。
それは それは それは悔しそうに下を向きながら話すんだ。
おれは「おい どうでも良いけど顔を上げろ」と言うと 顔をあげた目には涙が一杯溜まってた。
おれは何も言えなかったんだ。
おれの方が悔しかったよ。
半分以上残っているビールを「これ飲め」と言って 店員を呼んで日本酒を注文した。
おれはこんな事を 今まで一度も店でした事は無いが…日本酒の小瓶をラッパ飲みした。
おんちゃんはびっくりして慌てて「分ったから ♪たにんこ♪さん分ったから もう良いよ」って言ったんだ。
カッコ付けるわけじゃあないけど こいつの痛みはおれの痛みと同じなんだよな。
「おんちゃん 頼むからな京都を嫌いになるなよな。年寄りを嫌いになるなよな」
それだけ言うのがやっとだ。
おんちゃんは 以前も書いたけど 右腕の肘から下が無い障害者だ。
それ以外は まるっきりの一般人と何ら変わらない。
今日事件が起きた。
買い物を午前中に済ませ 午後は「ドンキホーテ」に探検しに行こうと思ったんだ。
意外と家から近い所にあるのを HPで見つけた。
いつもの様に東寺・西門から南門へ行き 来たついでに写真を何枚か撮ったんだ。
あまりの暑さに おれは南門入り口の左端に座ってた。
おんちゃんが 右隅に座ろうとしたその時に 杖を突いて歩いて来た御婆さんが来たんだ。
その婆さんは おんちゃんの右腕を突付き 何かを話している様だった。
おんちゃんの右腕には当然義手が付けられて その義手に腕時計が付けてあった。
その婆さんは きっと時間を聞いているのだろう と思ったわけだ。
見ていると 初めはニコニコしていたおんちゃんが だんだんと顔色が変わって
明らかに おれとぶん殴り合いの喧嘩をしている顔付きに変わった。
異常を察知したおれは おんちゃんを読んだ時 その婆さんは杖を突いていたにもかかわらず
おれの存在を知ると 杖を小脇に抱えて そそくさと逃げるように行ってしまった。
おれの傍におんちゃんが来た時に 異常に鼻息が荒かった。
「どうした?」と聞くと 「いや…何でもない」と言う。
ドンキホーテで買い物を済ませ あるファミレスに入ってアイスコーヒーを頼んで
さっきの話を聞きだそうとしたんだ。
おんちゃんは黙ったまま 何も話さないんだよ。
「何か変だ」と思ったおれは アイスコーヒーが来たと同時に「すいませんが 生ビールジョッキを二つ御願いします」
と注文したんだ。
アイスコーヒーは おんちゃんの大好物だ。
全然飲まないんだ。
ビールを飲み始めて10分位したら「なぁ♪たにんこ♪さんよ…年寄りだから殴っちゃ駄目なのかよ?」
と言うんだ。
おれは「落ち着け。どうしたんだよ?」と 勤めて優しく語りかけたんだ。
こう言う顔を見るのは 数年ぶりだからだ。
南門で話しかけられた婆さんは こう言ったと言う。
「なぁなぁ さっきから見てたけど あんたのこれ(義手の右腕を突付きながら)なに?」
おんちゃんは この一言でびっくりしたらしく 無視したらしいんだけど 何度も何度も義手を突付き聞いたらしい。
何のことは無い おれが見ていたんだから本当の事だ。
とうとうおんちゃが「何だって良いだろうが!あんたの腕に付いている腕と同じ腕だよ!」と怒鳴ったらしい。
それは それは それは悔しそうに下を向きながら話すんだ。
おれは「おい どうでも良いけど顔を上げろ」と言うと 顔をあげた目には涙が一杯溜まってた。
おれは何も言えなかったんだ。
おれの方が悔しかったよ。
半分以上残っているビールを「これ飲め」と言って 店員を呼んで日本酒を注文した。
おれはこんな事を 今まで一度も店でした事は無いが…日本酒の小瓶をラッパ飲みした。
おんちゃんはびっくりして慌てて「分ったから ♪たにんこ♪さん分ったから もう良いよ」って言ったんだ。
カッコ付けるわけじゃあないけど こいつの痛みはおれの痛みと同じなんだよな。
「おんちゃん 頼むからな京都を嫌いになるなよな。年寄りを嫌いになるなよな」
それだけ言うのがやっとだ。