怖い。
もう悩みすぎて怖い。
もう握手はしたわけだから
正直な話、ここで歩みを止めていいわけです。
それなりに楽しい人生は送れるでしょう。
行きたくないところいうわけではないし。
(わりと大きい銀行だしね。)
でも、それよりも行きたいところがあって
その挑戦権を手に入れてしまったから
悩むわけです。
ごめんなさいと言って、内定を取り消してもらうのは簡単でしょうが
その数日後には日○に不合格になってるかもしれない
そしたらもう何も出来なくなりそう
うううう
もしここで歩みを止めたとしよう
確かに後悔は残るだろう
「もしかしたら、日○出○販売に受かってたかも」
とか言いながら、未来の俺は業務に精を出してるんだろうと思う。
でも、なんだかんだでそのときは仕事に楽しみを見出してもいるはず。
じゃあ、もしここでまた走り出して
目的地を潰されてしまったら
その時には何が残るのだろう。
結局は「一番行きたかったところ」にも「二番目に行きたかったところ」にも行けず
たいして興味の無かったところで日常を食べ続けるのだろうか。
それじゃ笑えない。
笑うのは、そんな俺を見た周りの人間だろう。
もう何がなんだか分からなくなってきた
でも時間は確実に過ぎていく
耳をすませば、上の方からいろんな声が聞こえてくる
その声はとても綺麗だし、その通りとも思ったりするけど
その声が例えば絶望に陥った未来の俺を救ってくれるわけではない
内定が出ていない人から見たら贅沢な悩みかもしれないが
それでもやはり、苦しすぎるくらい悩んでしまう。
ここまで来たら、待ってくれない彼らに怒りの矛先を向けてしまう。
学生に可能性を試させようとしない彼らは、やはり大したやつらでは無いのかも知れない。
彼は言った
「頭取を目指してください」と。
まあ
「無理だろうねえ」と思いながら俺は頷き笑っていた。
そんなもんには興味は無いんだよ、死ねよ。
じゃああと一ヶ月待ってくれよ。
これが病んだ状態というものだろうか。
俺は弱くは無いけれど、どうやら強くも無いみたいだ。
怖い。
もう悩みすぎて怖い。