Mikioriginal

退屈に殺られるよりは 興奮に殺られたいんだ

コッペリアの柩

2009年01月02日 19時16分15秒 | Weblog
世界が変わった日は、昨日だ。



教室に入った瞬間、何か違和感を感じた。
それが何かは分からなかったが、ドアを開けた俺への視線には明らかに敵意が混ざっていた。
いや、敵意というべきか、殺意と言うべきか。



その後に



「殺せ」




と言う声が聞こえたのだから、まあその声が自分に向けられたというのは間違いないであろう。


教室にいた女子が皆私に迫ってきた。

それぞれの手には鎌や包丁、挙げ句の果てには千枚通しまで
殺傷能力の高そうな道具が握られている。





え…ええ?





何かを考える暇は無かった。

もう俺には「逃げる」という選択肢しか無かったのだ。









走る、ひたすら走る。









一体何が起きたのか…尚も後ろには女子たちが走ってきている。





ん…?
ふと気づいた。



何故教室には女子しか居なかった?

教室に入ったのは九時だ。
クラスの皆は揃って居るはずだ。




どういう状況なんだ今は…




やっと女子達を引き離し、近くの神社で休んでいると、
ガッと肩を掴まれた。












瞬間的に振り向くと、そこには友人の立川がいた。




「冷静になれよ、ミ・アミーゴ」





何言ってるんだ…



「とりあえず何が起きたのかを知りたくないか?
俺もさっきやっと逃げ出したところなんだ」



そうだな…とりあえず何が起きたかを突き止めないと…





俺たちはまず家に帰ることにした。
コメント
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