以前から、大阪で4歳の男の子が行方不明になっている事件がずっと気になっていました。
仕事柄、どうしても乳幼児や小学生が関連した事故や事件が起こるたびに気がかりになってしまう癖のようなものでしょうか。
13年保育士をしていて、今の週一お仕事もプチお仕事も、小学生の学童保育への送迎も、いわゆる子育て支援に関わるもので、それだけに、どうしても子どもが巻き込まれるような出来事には、つい神経質なくらい反応してしまいます。
昨日の夕方のニュースで、行方不明だった男の子と見られる遺体が発見されたと聞き、まだ確認はされないけれどもおそらく本人だと思われる事に何とも言えない気持ちになりました。
やっと見つけて貰えたという思いと、このことで亡くなったと言う現実がのしかかってくるという思いと…。
私自身が保育士をしていた当時も、さまざまな家庭環境の子がいました。
保育の現場から離れてもう9年になるので、担任していた子ども達、当時在園していた子ども達はもうすっかり大きくなっています。
たまに、スポーツの大会や絵画や書道などの作品展で成績をおさめて新聞などに名前を見つけたりすると、その成長ぶりに嬉しくなります。もう今では、どこかで出会っても私の事は覚えてはいないでしょうけれども。
それがちょっぴり寂しくなる時もあります。
でも、元気でいてくれる事がなによりですから…在職中にクラスの子が大きなけがや大病にかかることもなく、今でもおそらく元気に毎日をすごしているのは、本当にありがたいですね。
先月には、全国ニュースでも報じられていましたが、愛知県在住の小学生の男の子がドライバーがポケモンGOをしながら運転していたトラックに轢かれてなくなると言う悲惨な事故が起こりました。
一昨日が、その男のこのお誕生日だったそうです。
お父さんがインタビューを受けていましたが、その映像を見ているだけでも大きな悲しみと怒りがひしひしと伝わってくるようでした。
その子自身には何も落ち度がないのに、たった一人の信じられない不注意のために命を奪われるという理不尽な思い、登校中だったためにその子のお兄ちゃんが眼の前でその瞬間を目撃していた事、親さんにとっては二重にも三重にも辛い現実だと思います。
大阪の男の子は、おそらく実の父親によって命を失って、しかもまるでゴミのように捨てられてしまいました。
亡くなった事も悲しんでもらえず…。
方や、家族に愛されていた小学生の男の子はありえない非常識のために命を失いました。ご家族の悲しみはこれからもずっと癒されることはないだろうと思います。
平気で我が子を打ち捨てた父親と、悲しみを抱えながらも同じ事故が起こらないようにと動き始めているお父さん。
同じ「父親」であっても、あまりにも違いすぎる存在であることが不思議ですらありますね。
2人の男の子の冥福を心からお祈りします。どうか安らかに天国に行けますように…。