かなり時間が経ってからのアップになりまして…(汗)
本放送時の感想はイノセンス第9話&最終話 - ヤサシイヒカリ
この時もオンエアから月を越えて&2話分一緒にアップしているんですね。
ちょうど1年前…この頃は、1年後にこんな状況になっているなんて夢にも、思っていませんでした。そんなことを言っても仕方がないんですけれども。
ちょうど、と言っては不謹慎なんですが、お隣の滋賀県で、ある事件が10年以上も経ってから再審が行われて無罪判決が出たと言うニュースがありました。
『呼吸器外し事件』
まさに、警察や検察の捜査姿勢が大いに問題になる冤罪事件でしたが…。
こちらは開かずの扉が開かれたけれども、それまでには長い年月を要し、無罪を勝ち取るまでには被告とされた女性の人生は、若く輝いているはずの月日を無駄にしてしまっていました。
もし、この事件に黒川先生のような弁護士が存在していたら…この事件の場合は科学捜査と言うよりはアンナチュラルのような解剖学のエキスパート陣が必要でしたけれども…もしかしたら無罪を勝ち取るまでに、ここまでの長い時間は浪費せずに済んだのではないかと思います。
このドラマの世界はフィクションのようで、でも現実にも起こりうる事なのでしょうね。
現実にも非道な犯罪や虐待行為で、かけがえのない生命が奪われる事例が後を絶ちません。また今では目に見えず防ぎようのないウイルス禍でも、何人もの人が亡くなっています。
秋保先生と同じ思いをしている人たち、ずっと同じ思いを背負っていかなければならない人たちがたくさんいる…秋保先生が黒川先生に向かって叫んだ言葉がより心に響いてきます。
たぶん今回の録画をなかなかリピートが出来なかったのは、今このような状況だから…なのでしょうか?観ていても、本放送の時よりも何とも言えない重苦しさを感じてしまっています。
先ほどアップしたアスリートビートの記事も、何かにつけて今の状況がリンクしてしまいそうな書き方だったような気がしてきました。
そんな風に思っているところに、保駿堂法律事務所の皆さんの一致団結ぶりを見て、ひたすら真摯な黒川先生を見て、頼もしい和倉さんを見て、凛とした秋保先生の姿と鋭い検察への批判を見聞きして、少しだけれど気持ちが救われたような気がしました。
辛いけれど、やりきれないけれども、このドラマはやはり大切なことを示してくれるものだったと、改めて思いました。
11年前の事件の真相が明らかになって、物語はもう終わったのかもしれませんが、でももう一度、この後からの、物語を見てみたい、そんな気持ちになっています。