子どものことでお母さんとカウンセリングをしている時に、
「子どもをほめてあげてください」とこちらが言っても、
「ほめられないんです」と答えるお母さんがいます。
いろいろな理由が考えられますが、
その中の一つに、お母さん自身が親にほめてもらった経験がない
…という場合があります。
中には、「ほめるとそこでその子の成長が止まってしまう…
だからほめない」…という方もいましたが、
その人にとってほめないことは子どもに期待している…ということで
決して本人を否定している訳ではないのです。
でも、やっぱり子どもにしてみたらほめて欲しい。
昔なら親がほめてくれなくても、お祖父さんやお祖母さん、
近所の人、先生など、まわりにほめてくれる大人がたくさんいました。
勉強ができなくたって、走るのが速い、歌がうまい、
お手伝いしてエライ、下の子の面倒をみてエライなど、
いろいろなことを評価してくれる大人がいました。
しかし、今の時代、関わってくれる大人はそう多くはありません。
だから意識してほめてあげないと、子どもたちは自信をなくしてしまいます。
でも、自分がほめられた経験がない場合、
どんなタイミングでほめたらいいのか、
どんなことでほめたらいいのかやっぱり悩んでしまいます。
そこで、まずは「ありがとう」から練習してみてはどうでしょうか。
子どもが何かしてくれたときには、「ありがとう」と声をかけてあげる。
それは、ほめてもらうのと同じくらい
子どもの心を豊かにするための効果がありますよ(^^)。