天晴れ(あっぱれ)な空☆

和風を好む私の徒然に日々想うことを綴る日記。いとおかし。

現在の羅生門

2009年04月27日 | 黒澤明監督作品
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「羅生門」


世界に“クロサワ”の名を知らしめた記念碑的作品。

その主要な舞台となった、あの強烈な山門。

黒澤明監督がその山門のモデルとしたと云われる、東京は府中の東郷寺の夜。

この山門は本当にインパクトが強い!

見上げるとそびえる山門と空が忘れがたい強烈な印象を残す。

まるで別世界を覗き見たようなこころもちがする。



東北では雪が降ったそうな。この季節に・・・

日々世間は当たり前のように変調が続く平成の世。

あるいは、今の日常が別世界なのか・・・

寝よう。



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八月の狂詩曲(ラプソディー)

2008年08月16日 | 黒澤明監督作品



黒澤明監督の第29作品。

胸に突き刺さる場面が随所にある。

そしてリチャード・ギアの出演。

黒澤明監督にしか創れない作品。

この時期には家族で鑑賞したい逸品。

さすが黒澤明監督!


解説:
戦争を知らない孫たちに戦争の恐ろしさを伝えるお祖母ちゃんの姿を描いた、
巨匠・黒澤明監督が手掛けた反核ドラマ。
長崎から少し離れたお祖母ちゃんの家で退屈に過ごす4人の孫。
そんな中、お祖母ちゃんの甥と名乗るアメリカ人・クラークから手紙が届く。









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昔も今も変わりなし

2008年07月11日 | 黒澤明監督作品





見よ妄執の城の跡

魂魄未だ住む如し

それ執心の修羅の道

昔も今も変わりなし






黒澤明監督『蜘蛛巣城』







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黒澤明監督『虎の尾を踏む男達』

2008年05月15日 | 黒澤明監督作品
いや~、爽やか爽やか!
今日は空気が美味い!

久しぶりの5月らしい気候ですねぇ!
本当に気持ちが良い!



嫌なことも多々あるけど、
嬉しいこともある!

頑張ろう、頑張ろう。

しかし本当に、今日は空気が美味い!
感謝、感謝!


さてと、そんな日におススメの映画、
黒澤明監督『虎の尾を踏む男達』!
渋い!古い!But傑作だっ!



確か戦後すぐの作品だったはず。
もちろん私は生まれてません。
もうとっくに30を超えたという位の年齢ですので。

この作品は1時間くらい。
素晴らしい役者さんたちが熱演してます!

内容は、
日本の古典芸能に興味を持っていた黒澤監督が、
能の「安宅」を歌舞伎化した「勧進帳」を基に、歌舞伎のパロディを試みた画期的作品。
大河内傳次郎を弁慶に、人気絶頂だった榎本健一を原作にはない配役・強力に起用している。

という具合。
いやぁ、面白いですねぇ。
映画は素直に楽しむ!

エノケンさんの演技、笑わせてくれます。
大河内さんの、特に最後の男舞(能での呼びかた)がすごい!
セリフまわしもきまってます!



そして、今話題の『隠し砦の三悪人』の“裏切り御免!”
のオリジナル役者さんの藤田さんもいい役柄ででてますねぇ。

音声は明らかに古く、映像も古いのだけれど
一気に楽しめる傑作ですね、これは!

コーラスでは監督も一緒に歌ったそうです。
戦後で皆、腹が空いていてなかなか声がでなかったらしいです。
それでもロケとスタジオを上手く使い分けて撮ったそうで、
熱気と情熱が画面からほとばしってます。

黒澤監督は能に造詣が深かったらしく、
けっこう他の作品でも能のスタイルを取り入れてますねぇ。
『蜘蛛巣城』や『乱』など。
『影武者』では“田村”をたっぷり美しく見せてくれます。
いやぁ、あの場面はたまらなく美しいなぁ・・・


『虎の尾を踏む男達』
鎌倉時代の設定なので、刀を水平にして身につけてます。
それからだんだんと下がって行き、幕末になると
完全に鞘尻は下を向きます。

昔の役者さんは、本当に雰囲気があるなぁ。
見事、鎌倉時代にタイムスリップさせてくれます。
武士好きの人は必見です!









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黒澤明監督『蜘蛛巣城』

2008年05月13日 | 黒澤明監督作品

5月なのに、寒いなぁ。

少し前はやたら暑かったのに。
きっと地球が疲れているのだろう。



そんな時は原点回帰。

モノクロ映像の美しさを堪能しよう。

えっ!戦国時代にカメラあったの?
おおげさでなく、そんな錯覚をおぼえる作品。
黒澤明監督『蜘蛛巣城』。



内容は:
シェイクスピア原作「マクベス」の舞台を戦国時代の日本に移した、
黒澤明監督による時代劇。蜘蛛巣城の城主・国春に仕える猛将・鷲津武時は、
謎の老婆からやがて武時が蜘蛛巣城の城主になれるという予言を聞き…。

という具合。
シェイクスピア原作と聞くと難しそうに感じるけども
気にすることはありませんねぇ。

私は黒澤明監督作品にはまるまでは、
モノクロ映画は苦手だった。

しかし美しいのですよ。
カメラマンの手腕も素晴らしい。

冒頭のシーンからはやくもタイムスリップ。
荘厳な雰囲気で「見よ、妄執の城の跡・・・」
と始まるともう鳥肌もの。

霧が晴れると、でかい砦が、どん、と出現!
いやぁ、すごい、すごい。

最後まで見所の嵐!
稲妻の中を三船さんが馬で疾走する場面。
稲妻の音と光が凄まじい!
とても約50年前の映像とは思えない。

もののけが糸車をまわしながら、唄う場面。

能のメイクに立ち振る舞い。

実際に無数の矢が三船さんに射られる場面。
そして首を射抜く場面!の物凄いこと!

特殊撮影ながら、特典映像のたねあかしを観ても
その巧さに驚く。
だって50年前だよ、どうやって・・・

見所満載の2時間強!

■モノクロの黒澤明監督作品を楽しむコツ

①DVDで観る

②字幕をつける。難しいけど味わいのある日本語、
最近では使わない表現が堪能できます。

③音声をステレオにする。モノクロ後期の作品は
ステレオの設定ができる。

④素直に楽しむ。これは黒澤明監督が常に強調していたこと。
(特典映像のインタビューで観ました。)

さて久しぶりに今夜観るかな。


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