すっかり街はクリスマス。
年々とイルミネーションが洗練されているようで、
その美しさに心も暖まります。
街から離れても、思わぬ場所で綺麗なイルミネーションに出合う。
それもまた嬉しく、いとおかしです。
灯りという言葉の響きが好きです。
侘しいときに見つける“灯り”。
なんとも心がひかれます。
幼いころに読んだ話に『鉢木(はちのき)』があります。
鎌倉時代のお話なので、もちろんクリスマスは関係ないのですが
寒い季節になると、ふと思い出します。
いざ鎌倉へ。
この言葉とともに。
こう云う物語はやはりいいものですね。
大好きです。
日本的な武士的な物語。
語り続けて行きたいものです。
鉢木
鉢木(はちのき)は能の一曲。鎌倉時代から室町時代に流布した北条時頼の廻国伝説を元にしている。観阿弥・世阿弥作ともいわれるが不詳。武士道を讃えるものとして江戸時代に特に好まれた。また「質素だが精一杯のもてなし」ということでこの名を冠した飲食店などもある。
佐野(現在の群馬県高崎市上佐野町)に住む貧しい老武士、佐野源左衛門尉常世の家に、ある雪の夜、旅の僧が一夜の宿を求める。常世は粟飯を出し、薪がないからといって大事にしていた鉢植えの木を切って焚き、精一杯のもてなしをする。常世は僧を相手に、一族の横領により落ちぶれてはいるが、一旦緩急あらばいち早く鎌倉に駆け付け命懸けで戦う所存であると語る。
その後鎌倉から召集があり、常世も駆け付けるが、あの僧は実は前執権・北条時頼だったことを知る。時頼は常世に礼を言い、言葉に偽りがなかったのを誉めて恩賞を与える。
(ウィキペディアより)