天晴れ(あっぱれ)な空☆

和風を好む私の徒然に日々想うことを綴る日記。いとおかし。

ありのままに

2009年01月07日 | 粋な映画

090106.bg2.jpg

初詣といえば露店商。

先日、粋な年配の露店商さんの会話を耳にして

思わず寅さんを連想してしまった。

やはりこんな世相の時代だからこそ“寅さん”を観ると嬉しくなる。

「男はつらいよ 寅次郎春の夢」

この作品もやはり素晴らしい!

特に寅さんとタコ社長のアメリカについての会話がいい。

「・・・ということは、寅さんは尊皇攘夷かい?」

「当たりめぇよ!」

このくだりは大いにうなずけるし、他にもいい場面が目白押し。

山田監督の手腕が冴えていて素晴らしい逸品。


解説:
ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、
品物がまったく売れず行き倒れ寸前。
そこで、“とらや”の人々が面倒をみることになるが、寅次郎はアメリカ嫌い。
そこへ美しい英語の先生が寅の下を訪れ・・・。


「男はつらいよ 寅次郎春の夢」


それからこの写真集。

『外国人カメラマンが撮った幕末日本』


F.ベアト写真集(1)


F.ベアト写真集(2)


いやぁ~白黒ながら日本の風景の美しいこと!

特に馴染みのある横浜の金沢八景の美しさは尋常ではない。

んんん・・・五島列島? いや、対馬?

えっ、金沢八景かい!

本当に驚いた。

地名の意味・由来が始めて腑に落ちた思い。

幕末のイギリス外交官が日本の風景の美しさに驚いたという、

そんな記録を見たことがあるけど無理もない。

本当に美しかったのである。

カラーで味わいたかった・・・


090106.bg1.jpg






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いやいや、やはり粋ですねぇ。

2008年06月10日 | 粋な映画



“さあ、天に軌道があるように、
 人それぞれに運命の星というものを持っております!”

おなじみ寅さんの口上。
やはりいいですねぇ!寅さん!!

なめてはいけない!粋ですねぇ。

映画は創作もの。
しかしハリウッドはあまりに遠すぎる世界。
もう少し近い、創作の世界が より楽しめる。

年齢のせいでしょう。
以前は全く興味無かったけど、失礼しました、面白い!

山田監督が美しい日本の景色をバッチリ撮ってくれてます。
いろんな地方の言葉も楽しめるし。


そんな中で紫陽花の季節ということで、大好きな一作。

『男はつらいよ 第29作 寅次郎あじさいの恋』

内容は:
京都である老人を助けた寅次郎。実はこの老人、陶芸家の大先生だった。
老人の家のお手伝い・かがりと仲良くなった寅次郎は、彼女の失恋に同情するうちに
いつしか心惹かれ、ふたりで鎌倉のあじさい寺へデートに出かけるが…。

という具合。
鎌倉の紫陽花(あじさい)寺といえば明月院。
しかしこの作品のあじさい寺は、成就院!

いや、参りました。その美しさに・・・

恥ずかしながら、知らなかった、
あんなに綺麗に由比ガ浜が見れるロケーションがあるなんて・・・
あじさいも美しい!

それも極楽寺近辺とは。

ご存知、極楽寺は
鎌倉幕府滅亡時の激戦地、極楽寺坂のふもと。

いまだに独特の雰囲気が残ります。
稲村ヶ崎もすぐそこ。


映画の内容も、とてもいい!ん、とってもいい!

信州・江戸・京都・丹後・鎌倉。そして最後の最後に彦根!

素晴らしい 画 が満載です!

物語も、ほっとさせます。特に最後の最後がお見事!

粋に生きたいものだ、と思わずひたってしまう。
そんな作品。

やはり何度でも観れる映画はいいものだ。


殺伐としたニュースが増える一方の平成。

しっかり足元をみて歩まねば。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする