東京の日野は、新選組のふるさと。
土方歳三・井上源三郎の生誕地。
そして近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上源三郎、山南敬助らが出会った
日野宿名主・佐藤彦五郎が自宅に開いた天然理心流道場があった場所。
道場は大正時代の火事で焼けてしまい、
いまでは天然理心流佐藤道場跡の碑が立つ。
しかし日野宿本陣が綺麗に保存・公開されてます。
ガイドさんが丁寧に、本陣内を案内してくれます。
佐藤彦五郎の妻は土方歳三の実の姉であったので
歳三が京都へ行く前は、道場があることもあり
頻繁に来ていたそうです。
なので歳三がよく昼寝をした部屋なども残存してます。
それより生々しいのは、函館で歳三が死を決して
小姓を務めていた市村鉄之助に遺髪と写真を託し
日野まで届けさせ、鉄之助が約2年かくまわれていた部屋です。
意外や意外、その部屋は表玄関の脇にあるのです。
目立つのではないか、と思いましたが逆に盲点に
になると考えたようです。
兵法にかなった機転のおかけで、厳しい新政府の追及を逃れ
2年後に市村鉄之助は自分の故郷、美濃大垣へ帰れたそうです。
佐藤彦五郎自身も甲府での戦争に参加したそうです。
現在残る有名な近藤・土方の写真は佐藤家所蔵のものが多いのです。
京都から頻繁に近藤・土方が佐藤家へ手紙等を送っていたから
まだ未見の資料がありそうです。
とてもしっかりと保存されている日野宿本陣。
武士の面影をたっぷり味わえます。