昨日までシステムの切替作業だった。
今回もおおむね問題なく切替が終わり、お客様に迷惑かけなかった。
徹夜作業だったため、昨日は泥のように眠った。
今日からまたネットワークスペシャリスト試験の学習に戻った。
本日は、平成25年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午後Ⅰ試験 問2を解いた。
この問題のメインテーマは「DHCP」だった。
このプロトコルは、コンピュータをネットワークに接続する際に、
いちいちネットワークの設定を利用者が行わなくても済むように、
DHCPサーバがネットワーク情報を設定してくれるものだ。
ただ、このプロトコルも勉強すると苦労したんだろうなという背景が見えてくる。
まず、ネットワーク通信にはいくつかの手段がある。
・ユニキャスト(1 対 1の通信)
・マルチキャスト(1 対 特定のグループの属する機器との通信)
・ブロードキャスト(セグメント内全台との通信)
そして、DHCPは「クライアント」と「サーバ」の関係で動作する。
DHCPクライアントがDHCPサーバに「僕にネットワーク設定情報くださいな~」と
問い合わせると、「OK!これ使ってくださいな」という返事が届く仕組みになっている。
専門的な用語で流れを書くと、
①DHCPDISCOVER (DHCPクライアント)
②DHCPOFFER (DCHPサーバ)
③DHCPREQUEST (DHCPクライアント)
④DHCPACK (DHCPサーバ)
である。
DHCPクライアントはDHCPサーバを特定することができないため、
上記に記載した通信手段の内、ブロードキャストで通信を行う。
DHCPサーバは自分宛の通信だなと認識すると、DCHPクライアントに②を
返して初めてDHCPクライアントがDHCPサーバとやり取りができる。
要は、デパートの迷子案内のように一斉に館内アナウンスをかけて、
親御さんに認識してもらうようなイメージに近い。
ただ、このブロードキャスト通信はネットワークセグメント内にしか
パケットを流せない。※隣のデパートまで迷子のお知らせを流せないというイメージ。
そこで登場するのが「DHCPリレーエージェント」である。
この機能の登場で異なるネットワークセグメントにもDCHPのやり取りができるようになる。
要は、小さく始めた自動化の仕組みをより良くしようとするために、
機能を追加して広範囲でも自動化の仕組みが成り立つようにしたのである。
ところが、機能拡張すると困ることもある。
DCHPサーバが複数存在してしまうと想定外のネットワーク情報が設定されてしまう。
これにより、ある日突然ネットワークにつながらなくなった~といった障害が生まれる。
ではどうしたか。
DHCPスヌーピング機能の登場だ。
これは、このDHCPサーバから来たメッセージだけネットワーク機器(スイッチ)を
通しますよという機能である。
つまり、こっそり導入しても誤ってネットワーク情報が設定されないように監視
する機能を追加したのである。
このDHCPというのはとても便利なプロトコルであり、非常に良く使われている。
ただ、便利な裏には苦労がたくさん詰まっているのだ。
苦労を見せつけず、いとも簡単に素晴らしい機能を提供する。
かっこいいではないか。
こんなエンジニアを目指したい。
話がそれたが、また一つ積み重ねることができた。
明日もしっかりと過去問演習でアウトプット学習を行い、間違った設問を中心に
インプット学習を進めていきたいと思う。
今日もこちらの参考書を使って学習を進めた。
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