6月の合宿のコースにもありましたが、7番のコースに点線で描かれている定常円に向かうアプローチの方法についてです。私がCB900で手前のパイロン(0)を回って①の地点に向かって加速すると、ちょうど良いスピードが得られました。そこでブレーキを使うことなく、前後の体重荷重の切り替えでバイクを緩やかに倒し、定常円の旋回に乗せていくことが出来ました。
しかし人によって、あるいは車種によって、そのようなちょうど良いスピードが得られたかどうかは異なるはずです。人によっては十分加速できて、荷重の切り替えもしくは軽いフロントブレーキを使って定常円の旋回に持ち込めたでしょう。
加速が十分出来なくて、もっと速いスピードで回れる状態で定常円のラインに持っていった人は、結構苦労したと思います。定常円の旋回を開始してしまうと、その旋回中にアクセルを開けて旋回速度を上げていくように調整することは、案外難しいものなのです。
7番の地面に書かれている点線の円弧も公道では考えられないような半径15m(もしかしたら12R)のコーナーです。ですから、バリアブルのUターンなどに比べれば(桶川的に言えば)大きなコーナーですが、その通過速度はそんなに高くはありません。エンジンの回転数はせいぜい3000回転(申し訳ないのですが今、書いている時点では、思い出せません。今度、見ておきます)くらいなので、旋回中に簡単にアクセル開度を開けて加速をするということは困難です。
なぜならラフにアクセルを開けるとドンツキの加速と強いエンジンブレーキで前後にギクシャクすることになります。またアクセルを開けて加速することによってバイクが起き上がりラインが膨らむので、それに対抗してバンクを倒し込み直す動作が必要になり、左右にバイクが不安定になる挙動を起こす事になるからです。結果として前後左右にバイクがギクシャクして気持ちよく走ることができません。
ですから定常円の場合は、定常円を旋回可能な最大のスピードで、それに見合ったバンク角でバイクを旋回させるように、アプローチで倒し込んだ瞬間にそのバンク角とスピードを作り出すことが理想なのです。
これに対して、手前のパイロンから十分な加速が取れている時には旋回スピードに合わせられるようにブレーキングを行うことになります。
問題は、加速が十分にとれない時です。加速動作が不十分であるという場合でなくても、レイアウト設定上、手前のパイロンからの距離が短いために加速が十分にとれないという下図のような設定も考えられます。
この場合には、旋回スピードを作る前に旋回ラインに乗せるのではなくて、もっと十分に加速をしてスピードを作ってから少し奥の方に「仮想の」旋回ラインを作るようにします。
つまり①の定常円旋回ラインに差し掛かった時にはまだスピードが足りていないわけです。そこでさらにアクセルを開けていきます。アクセルを開けているので既定のラインに乗せることは不可能で必然的に外側に膨らんで行きます。そして、もっと奥にいったところ(a)で前後荷重の切り替えか軽いブレーキングによってバイクの向き変えをしていくわけです。
この場合、旋回の円弧は既定のラインの円弧よりも多少半径が小さくなると思いますが、(b)のあたりでさらにアクセルを開けてあげればラインが膨らんで、目的のラインに合わせることができます。
しかし人によって、あるいは車種によって、そのようなちょうど良いスピードが得られたかどうかは異なるはずです。人によっては十分加速できて、荷重の切り替えもしくは軽いフロントブレーキを使って定常円の旋回に持ち込めたでしょう。
加速が十分出来なくて、もっと速いスピードで回れる状態で定常円のラインに持っていった人は、結構苦労したと思います。定常円の旋回を開始してしまうと、その旋回中にアクセルを開けて旋回速度を上げていくように調整することは、案外難しいものなのです。
7番の地面に書かれている点線の円弧も公道では考えられないような半径15m(もしかしたら12R)のコーナーです。ですから、バリアブルのUターンなどに比べれば(桶川的に言えば)大きなコーナーですが、その通過速度はそんなに高くはありません。エンジンの回転数はせいぜい3000回転(申し訳ないのですが今、書いている時点では、思い出せません。今度、見ておきます)くらいなので、旋回中に簡単にアクセル開度を開けて加速をするということは困難です。
なぜならラフにアクセルを開けるとドンツキの加速と強いエンジンブレーキで前後にギクシャクすることになります。またアクセルを開けて加速することによってバイクが起き上がりラインが膨らむので、それに対抗してバンクを倒し込み直す動作が必要になり、左右にバイクが不安定になる挙動を起こす事になるからです。結果として前後左右にバイクがギクシャクして気持ちよく走ることができません。
ですから定常円の場合は、定常円を旋回可能な最大のスピードで、それに見合ったバンク角でバイクを旋回させるように、アプローチで倒し込んだ瞬間にそのバンク角とスピードを作り出すことが理想なのです。
これに対して、手前のパイロンから十分な加速が取れている時には旋回スピードに合わせられるようにブレーキングを行うことになります。
問題は、加速が十分にとれない時です。加速動作が不十分であるという場合でなくても、レイアウト設定上、手前のパイロンからの距離が短いために加速が十分にとれないという下図のような設定も考えられます。
この場合には、旋回スピードを作る前に旋回ラインに乗せるのではなくて、もっと十分に加速をしてスピードを作ってから少し奥の方に「仮想の」旋回ラインを作るようにします。
つまり①の定常円旋回ラインに差し掛かった時にはまだスピードが足りていないわけです。そこでさらにアクセルを開けていきます。アクセルを開けているので既定のラインに乗せることは不可能で必然的に外側に膨らんで行きます。そして、もっと奥にいったところ(a)で前後荷重の切り替えか軽いブレーキングによってバイクの向き変えをしていくわけです。
この場合、旋回の円弧は既定のラインの円弧よりも多少半径が小さくなると思いますが、(b)のあたりでさらにアクセルを開けてあげればラインが膨らんで、目的のラインに合わせることができます。
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