6月11日の合宿のときのコースは、実際のところかなり難しいものでした。特に市街地の部分を考えると、上図のように、多くのコーナーが(大小の違いはあるものの)Uターンから切り返して次のUターンへとつながる複合コーナーだったからです。
つまり、バイクを立てて走らせる区間が短いので、スピードやバイクの状態を「立て直す」場所がないということになります。
図の赤点線は左コーナー、青点線円弧は右コーナーを示し、黄色の点線で書いた直線は加速+減速して「立て直し」ができる場所を示しています。
1~5、10~12、15~16、20~22、25~28は、左右のUターンが組み合わされたS字の深い切り返しになっています。それも大きいUターンから大きいUターンへ。以下、小U→大U、小U→小U、大U→小U、大U→小Uという組合せのパターンです。
さらに、6~7も二つ目が浅いのですが、S字切り返しになっています。同様に13→14の後もスラロームへの切り返しになっています。スラロームで体勢やスピードを立て直すことができればよいですが、それが出来ない人には、実に13~16までが連続コーナーになってしまいます。
「ポイントは何処?」という点で考えると、難しい複合コーナーが5ヶ所も6ヶ所もあるわけで、そのことに気が付かないと、「あそこもダメ」「ここもダメ」「ぜ~んぶダメ」で「今日はダメダメだぁ」と考えて落ち込むことになるかもしれません。
スキルレベル別に考えると、
a)2速で走っている
a-1)2速のアイドリング回転のスピードで切り返して走る。
●この場合、スピードが遅い。小さい方のコーナーを回り切れないなど。
a-2)大きいコーナーではアイドリングより少し回転を上げて走れる。
●この場合、a-1)よりもスムーズだが、スピードは依然として遅い。
b)1速で走っている
b-1)コーナリング中にスロットル操作によってスピードを維持する。
●この場合、旋回中にギクシャクする。開けると後輪が滑る。
b-2)スロットル操作と同時に後ブレーキを使ってコントロールする。
●この場合、後ブレーキを使いすぎるとフェードする。
b-3)複合コーナーの中で、短くても直線を作り、コーナーを分けて対処する。
●この場合、細かい前後荷重の変化が起こり、バイクの挙動が粗くなります。リズムが狂うと後の荷重が抜けているときにアクセルを開けて後輪がスリップすることもあります。
b-4)上二つの組合せで対処する。
●妥協案ですが、より引き出しの多い走り方と言えます。後ブレーキを使う場所を最小限にします。それはコーナーを分けると細かくなり過ぎてアクセルを開けられない場所や小さいコーナーから大きいコーナーにつながるような場所だけにします。もっとゆとりがあるところでは、直線を作ってコーナーを分けます。また、逆にできるところではコーナーをつないで大きく回る走り方を取り混ぜます。この辺が中級から上級への境目のスキルレベルになるでしょう。
c)1つ目のコーナーを回り終えた時点で、次のコーナーを回り切るためのスピードを残しておけるスロットルコントロール
●これが好ましい旋回方法です。が、かなり高度なスロットル操作と素早い倒し込みの技術が必要になります。必要に応じてb-4)のようなテクニックの組合せを使います。
少し、「難しいコース」だと強調しすぎたかもしれませんね。「難しく走ろうとすれば、すごく難しく走れます」という位に理解してください。多分、合宿初日が基本練習中心だったので、この日は「走りましょう」ということでイントラさんが気を回してくれたんでしょうね。これはこれで有難いことです。逆に、気にならずに走れた人は、それはそれでうまくいっていたのだと思います。どこかに難しさを感じたり、自分のイメージと合わないところがあったら、その部分だけ、点検してみてください。
私にしても、走っていたその日、その時にこんなことを考えながら走っていたわけではありません。どちらかと言えば、楽しく気持ちよく走らせてもらいました。私が一番難しく感じたのは実は1~3のコーナーです。その次は16ですね。「ミミズが気になって」と言い訳したくなるのですが、周回ごとにスピードと入りの角度が変わり安定しなかったですね
最後に思い出したのですが、このコースの設計はM本イントラで、「路面を目一杯使っていますね」と声をかけたら「貧乏性なもので」と答えてくれました。一方、案内役のN口イントラは、「このコースにはワナがあります」と言っていました。
N口さん、もしこれを見ていたら教えてください。このコースのワナとは、以下のいずれでしょうか?
イ)新コースの奥や上図の16のように、折り返しの後のキツイ小さなUターン
ロ)上に書いたようなUターン切り返しの「実は難しい」複合コーナー
ハ)参加者のスキルレベルに応じたワナをそれぞれに用意した
つまり、バイクを立てて走らせる区間が短いので、スピードやバイクの状態を「立て直す」場所がないということになります。
図の赤点線は左コーナー、青点線円弧は右コーナーを示し、黄色の点線で書いた直線は加速+減速して「立て直し」ができる場所を示しています。
1~5、10~12、15~16、20~22、25~28は、左右のUターンが組み合わされたS字の深い切り返しになっています。それも大きいUターンから大きいUターンへ。以下、小U→大U、小U→小U、大U→小U、大U→小Uという組合せのパターンです。
さらに、6~7も二つ目が浅いのですが、S字切り返しになっています。同様に13→14の後もスラロームへの切り返しになっています。スラロームで体勢やスピードを立て直すことができればよいですが、それが出来ない人には、実に13~16までが連続コーナーになってしまいます。
「ポイントは何処?」という点で考えると、難しい複合コーナーが5ヶ所も6ヶ所もあるわけで、そのことに気が付かないと、「あそこもダメ」「ここもダメ」「ぜ~んぶダメ」で「今日はダメダメだぁ」と考えて落ち込むことになるかもしれません。
スキルレベル別に考えると、
a)2速で走っている
a-1)2速のアイドリング回転のスピードで切り返して走る。
●この場合、スピードが遅い。小さい方のコーナーを回り切れないなど。
a-2)大きいコーナーではアイドリングより少し回転を上げて走れる。
●この場合、a-1)よりもスムーズだが、スピードは依然として遅い。
b)1速で走っている
b-1)コーナリング中にスロットル操作によってスピードを維持する。
●この場合、旋回中にギクシャクする。開けると後輪が滑る。
b-2)スロットル操作と同時に後ブレーキを使ってコントロールする。
●この場合、後ブレーキを使いすぎるとフェードする。
b-3)複合コーナーの中で、短くても直線を作り、コーナーを分けて対処する。
●この場合、細かい前後荷重の変化が起こり、バイクの挙動が粗くなります。リズムが狂うと後の荷重が抜けているときにアクセルを開けて後輪がスリップすることもあります。
b-4)上二つの組合せで対処する。
●妥協案ですが、より引き出しの多い走り方と言えます。後ブレーキを使う場所を最小限にします。それはコーナーを分けると細かくなり過ぎてアクセルを開けられない場所や小さいコーナーから大きいコーナーにつながるような場所だけにします。もっとゆとりがあるところでは、直線を作ってコーナーを分けます。また、逆にできるところではコーナーをつないで大きく回る走り方を取り混ぜます。この辺が中級から上級への境目のスキルレベルになるでしょう。
c)1つ目のコーナーを回り終えた時点で、次のコーナーを回り切るためのスピードを残しておけるスロットルコントロール
●これが好ましい旋回方法です。が、かなり高度なスロットル操作と素早い倒し込みの技術が必要になります。必要に応じてb-4)のようなテクニックの組合せを使います。
少し、「難しいコース」だと強調しすぎたかもしれませんね。「難しく走ろうとすれば、すごく難しく走れます」という位に理解してください。多分、合宿初日が基本練習中心だったので、この日は「走りましょう」ということでイントラさんが気を回してくれたんでしょうね。これはこれで有難いことです。逆に、気にならずに走れた人は、それはそれでうまくいっていたのだと思います。どこかに難しさを感じたり、自分のイメージと合わないところがあったら、その部分だけ、点検してみてください。
私にしても、走っていたその日、その時にこんなことを考えながら走っていたわけではありません。どちらかと言えば、楽しく気持ちよく走らせてもらいました。私が一番難しく感じたのは実は1~3のコーナーです。その次は16ですね。「ミミズが気になって」と言い訳したくなるのですが、周回ごとにスピードと入りの角度が変わり安定しなかったですね
最後に思い出したのですが、このコースの設計はM本イントラで、「路面を目一杯使っていますね」と声をかけたら「貧乏性なもので」と答えてくれました。一方、案内役のN口イントラは、「このコースにはワナがあります」と言っていました。
N口さん、もしこれを見ていたら教えてください。このコースのワナとは、以下のいずれでしょうか?
イ)新コースの奥や上図の16のように、折り返しの後のキツイ小さなUターン
ロ)上に書いたようなUターン切り返しの「実は難しい」複合コーナー
ハ)参加者のスキルレベルに応じたワナをそれぞれに用意した
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