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「機材を活用したスクール」のモニター(3)

2006年10月23日 | 中級テクニック
 次にログデータのパターンをどのように解釈し、活用するべきかということを考えてみましょう。前の記事でも示した図を再掲します。図のZに示された私のパターンについて検討します。
 前の記事で「スローイン・ファーストアウト」を目指しているからなどと、偉そうに書いてしまいましたが、実際のデータはむしろ寝かして回る「ファーストイン・ファーストアウト(ラインB)」のパターンを示しているというべきでしょう。ラインAで入るのですが、後ブレーキを早めにリリースしてスピードを落とさないようにしてエンジン回転数を残し、早めに小さくスロットルを開いていくということをやっていて、結果としてラインBになっているという感じです。
 到底、ラインN「スローイン・ファーストアウト」と言えたものではないのですが、私の中の上達シナリオが、①コーナーの後半で早めにアクセルを開ける⇒②倒し始めを速く大きく⇒③トルクステアで自分からハンドルを切っていく、という順序で考えている中での①の段階なので、データの結果には納得しているということになります。

 「納得している」というだけでは、次につながらないので、どうしようかと考えているのですが、希望を言えば、こんなことになります。

1)まず、今回の計測がコース一周に限られていたため、運転したときの感触は車両の個体特性の違いにかなり影響されました。私が乗っていた3号車に対して、テスト車両7号車はフロントブレーキの利きがとてもよかったために、3号車のイメージでブレーキをかけると入力が強くなり過ぎていました。倒し込みとかの感じもかなり違うので、2,3周すれば車両の特性にもっと合わせられるのにという、ちょっと悔しい思いがあります。ただし、それは私の主観であって、多少慣れたぐらいではデータはそんなに変わらないかもしれません。また、Mイントラや会員のMさんは同じようにいきなり乗っても綺麗なデータを出していましたので、単なる僻みかもしれません。

2)自分の意識の中で、「ブレーキ強め」「リリース早く」「アクセル早く」とイメージで走ったらこういう結果だったということからすると、基本のコーナリングに戻したときにデータがどうなるかを、ぜひ見てみたいものです。そういう比較ができると、自分の主観世界の中で感じているコーナリングイメージが客観的にはどの程度違ってくるものなのか、知りたいものだと思います。そういう点では、少なくとももう一度は計測してみたいのです。そこで、ある程度、納得のいく違いが出るようであれば、基本は基本、応用は応用という自分なりの使い分けの中で、基本を磨く+応用を伸ばすという課題を設定することができると思います。
 もし自分で意識して操作を変えればそれに応じた結果がでるということならば、操縦の意識を変えることで即座に特性が変わるということが言えるでしょう。しかし多少意識しただけではデータは変わらないということであれば、その場その場であれこれやっても本質的な特性は変化しないことになります。従って、学習の戦略が相当違ってきます。

 次に、それではこれを受けて自分としてはどういう課題を持っていくべきかという判断です。

3)私のブレーキ初期入力の強さは、Yの方のグラフのクセル開度と同様、強いからよいというものではなさそうです。自分の意識の中でもフロントブレーキは「コーン」という感じで強い初期入力を与えています。しかし初期入力が高いから制動距離が短くなるというものでもなさそうですね。もっと「ジワッ」という入りでも制動距離を詰めることができるように思えます。

4)後ブレーキは自分が予想していたよりも、しっかり入っていました。自分のイメージの中ではリアは殆ど使っていないように思っていましたが、そうでもなかったのです。リアが入っているのであれば、そのままリアブレーキを引き摺ってその分アクセルを大きめに開けにいこうか、なんてことも考えたくなります。

5)いずれにしても、フロントブレーキの入力の唐突さが、その後のハンドルの切れの良さや早さに影響しているように思えるので、そこのところは色々と試してみたいと思います。

6)他の人たちの波形パターンとは随分違っていますが、そのこと自体は問題視していません。基本とは違うことを試している途上にあるという認識は維持したままで、もっと色々なことに挑戦してみたいですね。

(続く)


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1 コメント

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図の差し替え (@sushi)
2006-10-23 15:30:25


誤って、次の記事に使うはずの図を掲載してしまいましたので、差し替えました。22日の23時から23日の0時の間に御覧になった方には失礼しました。



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