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機材を活用したスクールのモニター(2)

2006年10月20日 | 中級テクニック
 さて、モニタースクールの続きです。パソコン画面に現れたデータのパターンは、ライダーによって大きな違いが出ました。
 図は、それぞれの特徴を、少し誇張して描いたパターンです。
 X)は、基本のラインAに近いパターンです。イントラのMさん、上級組のMさんやHさんがこういうタイプで、アプローチからジワッとフロントブレーキをかけていき、リアブレーキを引き摺りながら旋回していきます。アクセルはコーナリング終了間際から車体の立ち加減を感じながら開けていき、パイロン間では50%から60%の開度になります。さすがに1300ですから。
 イントラさんはこの最大アクセル開度になっている時間が(ほんのコンマ何秒ですが)長くなっていて、最高速度が高くなります。またアクセルを開け始めるタイミングが早いようです。

 Y)は、同じく上級組の方です。グラフを見た瞬間にまず目に入ってきたのはアクセル開度の大きさです。70%から90%の開度になり、グラフとしては特徴的に跳ね上がっています。また、後ブレーキの使い方で、後半で強くなる特性を示しています。細かくは確認していませんが、コーナー終了間際のスピードはかなり落ちていると考えられます。
 タイプとしては「立ててハンドルを切って曲がる」典型的なパターンだと思います。もちろん上級のレベルですから、「立てて」といっても普通の中級クラスの人よりは寝ています。「立てて」というニュアンスは、コーナー終了間際で後ブレーキを強く使ってスピードを落とし、車体を一気に立てて(立てるのはアクセルで立てるのではなく操作で立てる)車体を早く直立させて一気にアクセルを大きく開けるという考え方です。「あんなにあけられるんだァ」とグラフを見て絶句するほどの特徴を持ちます。ただ、車速が落ちているので、逆に言うとそこで目一杯開けても回転数がついてこない状態にあります。「だから開けられる」「だから開ける」ということです。とても興味深いことです。

 Z)は、私です。
 この操作の特徴は、フロントブレーキの初期入力が大きい。
 リアブレーキの入力が最初が強く後半が弱い。ですから、コーナリングの最初の減速が強く、半ばでは弱い。
 コーナリングの後半で早めにアクセルを開け始める。
 といったことです。従って車体を倒している時間が、コーナリングの後半で長いということになります。
 何故こうなっているかというのは、先の記事で説明したとおり、「スローイン・ファーストアウト」をイメージして練習中だからです。
 ただ、自分が想像以上にフロントブレーキの初期入力が強く、このブレーキの強さに関してはこの日ナンバーワンだったでしょう。(それが良いこととは言えないのが残念ですが‥‥‥‥)
 フロントブレーキの初期入力が強すぎるということは、大いなる反省点です。ブレーキを強くかけること自体は構わないと思うのですが、初期入力が鋭く強すぎるのでその反応でおそらくフロントサスの戻りが強く来ていると考えられます。そのためにタイミングのずれで後半でハンドルが思い通りに切れる場合と大回りになってしまう場合があって安定しません。特に1300の場合はそこが難しくなっているということ自覚していて、そこは「なるほどなあ」と感じさせるデータとなりました。

(続く)


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