宮澤賢治の里より

下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。

108 シャーマン山について(北上山地の北部分)

2009年02月02日 | Weblog
 ”シャーマン山について(西根山の北部分)”の続きである。

 では、今回は花巻から眺められる北上山地の北部分を報告する。
 まずは、花巻の天下田の東北自動車道に懸かる陸橋から眺めたのが次の山並みである。
《1 姫神山方向》(平成21年2月1日撮影)

ではここから北上山地を時計回り(南側)に眺めてみる。
《2 早池峰山方向》(平成21年2月1日撮影)

《3 胡四王山方向》(平成21年2月1日撮影)

この写真で、胡四王山の左側(北側)になんとなく”鋸状”に見える山並みがあるので、後ほど場所を変えて見直してみたい。

 その前に、今度は主だったところを再度眺め直してみる。  
《4 かすかに姫神山等が見える》(平成21年1月28日撮影)

姫神山は写真の左側にうっすらと見えている。
 ここからは、時計回り(南側)方向に眺めてゆくことにする。
《5 矢巾?方面》(平成21年1月28日撮影)

《6 紫波?方面》(平成21年1月28日撮影)

《7 早池峰山方面》(平成21年1月28日撮影)

《5 石岡山?方向》(平成21年1月28日撮影)

《8 胡四王山方向》(平成21年1月28日撮影)


 では場所を移動して、胡四王山の西にあるJR釜石線の跨線橋から主だったところを眺めてみる。
《9 早池峰山方向》(平成21年1月28日撮影)

《10 大森山方向》(平成21年1月28日撮影)

《11 軽井沢方面》(平成21年1月28日撮影)

《12 土沢方向》(平成21年1月28日撮影)

これが、先程天下田から眺めたときに鋸状に見えた山並みである。
 実は、賢治の詩にはもう一つ”シャーマン山”が登場する作品『〔濃い雲が二きれ〕』
    濃い雲が二きれ
    シャーマン山をかすめて行く
   
      (何を吐して行ったって?)
      (雷沢帰妹の三だとさ!)
   
    向ふは寒く日が射して
    蛇紋岩の青い鋸

がある。
   <『校本 宮澤賢治全集 第四巻』(筑摩書房)より>
雷沢帰妹の三だとさ!”と云う表現等には面食らってしまうばかりなのだが・・・。
 
 ところで、なぜいままで”鋸状の山”を探してきたのかというと、この詩の最後に”蛇紋岩の青い鋸”という表現があったからである。”蛇紋岩の”とあることから、蛇紋岩からなる山並の中から鋸状の山並みを初めから探せば良かったのだが、念のために西根山も含めて探してみたしだいである。
 この写真に見える山並みであれば、北上山地にあることから”蛇紋岩の青い鋸”の候補には十分になりうると思う。

 では、北上山地の南部分を眺めてみたいのだがそれは続きへ。

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2 コメント

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はじめまして (ゆずのは)
2009-02-26 15:35:48
初めまして。
少しでも賢治の近くに行ってみたいという思いで、これまで2度ほどですが、賢治ゆかりの場所をめぐる旅をしました。
関東に住んでいるもので、そうちょくちょくは行くことができず、地元にいらっしゃるsuzukikeimoriさんをとても羨しく思います。

ブログを拝見していると、私がしてみたいと思うような賢治の旅を、実際にさせていただいているような気になってしまいます。

こんな素敵なサイトさんに遭遇することができて、本当に嬉しく思います。続きを楽しみに読ませていただきます。
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ご訪問ありがとうございます (suzukikeimori)
2009-02-28 12:48:20
ご訪問いただきありがとうございました。
 仰るとおり花巻に住んでいることに感謝しています。
 いままでは花巻に住んでおりながら仕事の関係で暇がなくて歩き回ることも出来なかったのですが、定年で毎日が日曜日となりましたのであちこち徘徊しております。
 間もなく花巻の野面にも遅い春がやってきますので、しばらく休んでいた投稿を再開したいと思いますので今後ともどうぞよろしくお願いします。
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