本日、AM1:00睡魔と闘いながら長野からの無事帰還です。
先ずは、お疲れ様というところでしょうか。
今レースのヤマピーの完走は見事でした。
走り始めて3年目?の男が、
野望を夢では無く現実として果たしてしまいました。
そしてSYATENZ トレラン部キャプテンの誕生です。
5A地点(66K)に17時過ぎに現れたヤマピーは、とっても元気でした。
残り44キロで10時間以上の持ちタイム、楽勝ペースと思われました。
併走して序盤、最初の給水地点(74k)、そして6A(81K)地点までは
ヤマピーのペースを尊重しながらレースを進めました。
次第にペースが鈍っていると感じていました。
(80Kも山を走って来たので当たり前の事ですけどね)
ペーサー未経験の自分としては、ここまで併走してきて、時間と距離の感じが
ようやく掴めてきたかなぁ~、と言う感じのあたりでした。
残り30Kを残して7時間ちょっと、最後には1700m以上の山が待ち受けている。
このままのペースでは制限時間内は、マズイな、と思いました。
この辺からですね、自分は、ペーサーではなく完走請負人に心を切り替えました、
必死にもがいているヤマピーの姿を見て、絶対ヤマピーを完走させると心に誓い、
久し振りに闘志に火がつきました。
此処まで来てヤマピーの完走を絶やす分けにはいかない、絶対完走させる!!
絶対完走させて帰るぞ、と熱いものがジィーンと込上げてきて泣きそうになりました。
もしてや完走出来なかったらペーサーの自分のせいにされるかもしれないし、
ヤマピーの家族に会わせる顔が無くなる、さらに自分の家族、職場の人たちにも
旅行気分で「酒ばかり飲んで邪魔して来たんじゃないのぉ?」と避難される。
よっちゃんOyazi版、完走請負人(坂本雄次)の誕生です。
ヤマピーには辛かったろうけど、走れるところは全て走らせた、感情にも苛立ちが
目だってきたので、腫れ物に触るように会話にも気を使った、背中にヤマピーの
苦しそうな息使いを感じ、足音の聞こえ具合で一定の距離を保ち、離れすぎて
戦意、気力が切れないように常に声でコンタクトをとり、地図と仲間の情報を頼りに
暗闇の中を最善を尽くしながら進んだ。
残り7Kの林道でmasa23さんが、「あと5Kは切っていると思うよ」と言って抜いて行った。
初回から参戦している貫禄と経験のせいなのか、ペーサーの中さんと快調な足取りで
闇夜の中へあっと言う間に消えてしまった。
コース上に距離表示がないので感覚で走るしかない、ましてやGPS機能Watchなど
山育ちのアナログ野生派の自分が持っているわけが無い。
それにしても制限時間が近い!!
残り時間60分ぐらいで、運よく、コース誘導員がいたので残距離を尋ねると、
「残り1.8Kです。」
やったー!!、ヤマピーと完走を確信した瞬間でした。
同時に自分の役目を果した瞬間でした。
時間との戦いで張り詰めていた気持ちもプッツンと切れて、この後はゴールまで
二人で歩きながら綺麗な星空を眺め、レースを振り返ったり、笑い話(飲み会のネタになります)をしたり、
まもなく、長かったレースが終わる事の余韻を噛み締めながらのゴールとなり、
ヤマピーの勲章が一つ増えた瞬間でした。