もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

かくかくしかじか。

2009-09-14 18:43:47 | 腐女子の御伴
片桐さんが主人公の「眩暈」ですが、自分でカキしてて思ったよ。これがもしゲームだったらどんなエンディングを選ぶかなと。

妄想小説もどきなので一つの結末になりますが、もしゲームだったらGOOD.endにNORMAL.endとBAD.endなんかあったりして楽しいんだろうな。

鬼畜眼鏡て言うけど片桐さんが主人公で謎に思われると思いますが、一個人の妄想なのでもぐ菜とお付き合いしてくださると嬉しいです。

鬼畜眼鏡Rで片桐さんのGOOD.endを見てから鬼畜眼鏡の片桐さんend No.11がもぐ菜にはせつなく感じました。

含みがあるendだからまだ救い??もし自分だったらどんなその後をカキするかなと思い巡らし乙女片桐さんを応援する為にもぐ菜なりにカキしてみようと思いました。

何せ三部作の第一部ですので長い妄想になる予定(^^) いっぱいendがあると悩むけど一つなのでそれを目指して頑張れワタシd(@^∇゜)/

眼鏡佐伯さんを待ってる方がいらしゃいましたら眼鏡佐伯さんは暫く出て来ないのでごめんなさいm(__)m 眼鏡佐伯さんが出て来た頃合いを見て再度御来院してくださいませ。

眩暈 (14) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編

2009-09-14 03:45:29 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。






眩暈 (13)









         眩暈 (14)


ワゴンには小道具が多数のせられていてまるでジョウロの様な注ぎ口が細く長い銀色の珈琲専用ポットに小形の筒の様な物に細長い取ってが付いた道具と珈琲を煎れる時にドリップする一式道具と珈琲豆に珈琲カップとソーサーが置かれていた。

片桐は厨房の棚からケトルを取り出し浄水器で濾過した水をケトルに入れ電子発火用具で点火しガス台にケトルをのせてお湯を沸かす。

そんな片桐を見て初島は片桐に声をかけた。

「近衛さんに片桐さんは休憩中です。って言ったら片桐さんの休憩が終わったら慌てずに珈琲を煎れてください。と片桐さんにお伝えくださいとの事ですよ。」

「近衛さんのこだわりなんだね。」

「誰でもいいと思うんけどなぁ~。」

「おい、初島、盛りつけたから近衛さんの所に持って行けよ。」

「はい。ただ今、近衛様にお持ち致します。」

初島は執事の礼をしていつもの佇まいに戻りワゴンにハイティースタンド皿の一段目にクラブサンドをのせて厨房の料理台から離れ厨房から去って行った。

片桐は小形の取ってが付いた筒の蓋を外すと蓋には硬い物を砕く様な螺旋状の刃が付いている。片桐はその小形の筒に珈琲豆をスプーンで取り分けて数えながら筒に入れた。

再び取ってが付いた蓋をして片桐は取ってを持ち数えながら回す。取ってを回し終えると取って付きの蓋を開けると珈琲豆が挽かれていた。

「うわ、珈琲てこう煎れるの!?僕、初めて知ったよ。」

「僕は近衛さんに珈琲の煎れ方を教えて貰ったんですよ。」

「それって片桐さんに自分好みの珈琲を煎れて貰う為だろ??他の執事にはそんなご指導はしてないぜ。」

飯窪はわざとご指導を強調して言うそんな飯窪の言葉を聞き飯窪の顔を見て驚く函南。

「それ変じゃんか。執事の皆にお教えたって良いのにすごく変だ。」

「だろ、近衛さんはココでは片桐さん以外の珈琲は飲まないて民谷さんに言ってたぐらいの偏屈堂さんだ。」

「偏屈堂!!ぴったし。」

片桐は二人がはしゃいでるのを余所に真剣に珈琲を煎れる準備をしている。そんな飯窪と函南は片桐を見た。

珈琲をドリップし終えてドリップ用のポットから温めた珈琲カップに珈琲を注ぎ銀のトレーに珈琲カップとソーサーをのせて両手できちんとトレーを持ち片桐は飯窪と函南に声をかけた。

「お客様なんですから悪口は言ってはいけませんよ。」

「へいへい、メイド様。」

「はぁ~ぃ。」

おおよそ反省するそぶりのない返事を聞きながら微笑を浮かべる片桐である。片桐は優雅にメイドワンピースの裾を翻し厨房から大広間へ歩いて行った。

窓辺に黒地に細かい模様の着物を着た男性がテーブルの前にして一人掛けのソファーに座っている。近衛の傍に片桐がやって来た。

「お久しぶりですね、近衛様。珈琲をお持ち致しました。」

「ココへ来るのもご無沙汰です。今日はお会い出来て嬉しく思います。では、久しぶりの珈琲を戴きましょうかね。」

近衛は珈琲カップを指で持ち珈琲カップを口をつけて珈琲を含んだ。近衛はポーカフェイスなので感情をあらわにしないが自分好みで極上に美味しい珈琲を飲む時は喜々とした表情になる。

近衛の表情を見て片桐は珈琲の煎れ方が満足したと分かる。二口飲むと近衛は珈琲カップをソーサーの置き片桐を見上げた。

「片桐さん、本日も極上に美味しい珈琲をご馳走様でした。」

「近衛様にご満足戴けて光栄です。」

「あぁ、そうだ。お聞きしたかったのですが、片桐さんは珈琲は個人的にお飲みになりますか??宜しかったら是非、私の店にご来店くださいな。」

「えっ??僕はその珈琲は…」

片桐の次の言葉を遮る様に近衛は話し出す。

「民谷さんはお屋敷に勤めて居る方々の事は守秘一徹で何も教えてくださらないから片桐さんに直接お聞きしたのです。」

そんな事を頑なに守秘するのが重要なのか片桐にも謎である。そうこうしていると近衛は着てい着物の胸元の合わせ目に手を入れて名刺入れとボールペンを取り出し名刺入れから名刺を出した。

テーブルで名刺の裏にボールペンで素早く書くと片桐のメイドエプロンのポケットに名刺を入れる片桐は一瞬の事で驚きポケットの名刺を取り出そうとすると近衛が制止した。

「珈琲の事ならなんでも御用聞き致します。」

「あの…」

「守秘義務な民谷さんにはご内密にどうぞ。」

「いちお、名刺は頂いておきますね。ありがとうございます。」

片桐は近衛の一礼をして見慣れた人だけには分かる困ったと言う雰囲気を身に纏い厨房へ戻って行った。 近衛はそんな片桐の後ろ姿を見て少々暴挙に出過ぎたことを反省した。



眩暈 (15)