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大阪消防設備協同組合事務局のブログ

ご存じでしたか?(94) / 火災の着火物。一番多いのは?

2009-02-25 17:17:45 | ご存じでしたか?シリーズ

 火災は、当然ですが火が別の何かに着火、もしくはそのもの自体から発火した炎が、その他のものに燃え広がることによって起こります。
 では、日本で発生した火災のうち、この着火物(火が燃え移るもの)で一番多いものはいったい何なのでしょうか?
 
 一般的に考えたら・・・ガソリンや灯油等の油類、もしくは紙くずなどがパッと思い浮かびます。

 しかし、消防白書(総務省消防庁)によれば、平成19年度中に起こった火災の中で一番多かった着火物は「枯草(かれくさ)」で、出火件数が6,753件、その他を合わせた総出火件数の12.4%にも上りました。以下、「動植物油類(4,441件/8.1%)、合成樹脂・成形品(2,973件/5.4%)、「袋・紙製品(2,854件/5.2%)・・・と続きます。

 枯草火災は特に冬場に多く見られ、空気が乾燥していることも重なって、火がつくと瞬く間に燃え広がり、建物等に燃え移ってしまうケースが多いようです。このため、各市町村の火災予防条例にも必ずこの枯草に対する管理方法等が記載されています。
 
 枯草に火がついた火災が一番多いなんて、意外に思われる方も多いかもしれません。火の気がないからといって安心していても、放火魔の格好の餌食にもなる可能性もあります。
枯草を扱う方は、特に火災予防条例を順守し、管理に気を付ける必要があるようです。

事務局 農澤
大阪消防設備協同組合