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大阪消防設備協同組合事務局のブログ

消火器の管理には充分ご注意ください!!

2009-09-16 16:14:03 | ニュース

 消火器が破裂、10歳男児重体 大阪・東成

15日午後4時50分ごろ、大阪市東成区中本の駐車場で消火器が破裂し、近所に住む市立中本小学校4年、翁長宥之介君(10)の頭や顔に消火器の破片が当たった。翁長君は病院に搬送されたが、意識不明の重体。東成署で詳しい原因などを調べている。

 同署によると、現場の駐車場には消火器が4本置かれており、破裂した消火器は底の部分が腐食し劣化していたという。当時、翁長君は同級生と2人で一緒に遊んでいたが、同級生にけがはなかった。

 現場近くで不動産業を営む男性(52)は「ドーンという大きな音がしたので、駆け付けると白い煙がもくもくと上がり、男の子が倒れていた。普段は、子供が遊ぶような駐車場ではないのに、どうしてこんな事故が起きたのか」と話した。

 現場はJR森ノ宮駅の南東約700メートルの住宅街。【MSN産経ニュース/2009.9.15 21:11】

サビや凹み、部品の脱落など保存状態の悪い消火器は、ニュースのような破裂などの思わぬ事故に繋がる危険性があります。
また、製造日から8年以上経過した消火器は、容器の耐用年数が過ぎていますので絶対に使用しないで下さい。

(消火器の廃棄方法については、【不要になった消火器の処分(リンク)】をご覧いただき、参考にしてください。)

各ご家庭において任意に設置されている消火器については、管理が充分に行き届いてないケースが多く見られます。消火器を設置される場合、屋外(風雨のあたる場所)や高温多湿の場所をできるだけ避け、風通しが良く、お子様の手の届かないところで保管するようにしてください。また、取扱説明書などを必ず保管して購入した販売店を控えておき、処分する際に連絡が取れるようにしておいて下さい。

このような事故が起きると消火器を触るのも怖くなってしまいますが、8年の使用期限が過ぎていても、レバーを握らない限り(噴射しない限り)容器が破裂する恐れはまずありません。このことをご理解いただき、正しい処分にご協力いただきますようお願い致します。

事務局 農澤


ご存じでしたか?(108) / 灯火親しむべし

2009-09-15 09:47:59 | ご存じでしたか?シリーズ

灯火親しむべし(とうかしたしむべし)とは、中国の文人で唐宋八大家のうちの一人・韓愈(768年~824年)が残したことばです。

「気候がさわやかで夜の長い秋は、灯火の下で読書するのが良い。」という意味があり、韓愈が息子に対して勉強を勧めたことばだとされています。

現代で言うところの「読書の秋」でしょうか。

火に対して「親しむべき」という表現がなんとも風流を感じさせます。

当時は、ロウソク等の「本当の火(灯)」の下で読書をしていたのだと思いますが、現代ではロウソクを使って読書をする…などという古風な方はあまりおられないかもしれませんね。

最近は朝夕の冷え込みも激しくなり、めっきり秋らしい気候になってきました。
当然のことですが、目にもよくないでしょうし火災の心配もありますので、秋の夜長に読書を楽しむ方は明るい照明器具の下で読むようにしましょう。

事務局 農澤


ご存じでしたか?(107) / 「大地震が不安」9割

2009-09-14 16:28:44 | ご存じでしたか?シリーズ

先日、インターネットのニュースサイトに民間企業が調査した防災に関するアンケートの結果が載っていました。

「大地震が発生する」が9割 でも3人に1人は「対策なし」 明治安田生命調べ

 明治安田生命保険が26日発表した防災に関するアンケートによると、「将来、大地震が発生する」と思っている人が9割以上を占めた。一方で、3人に1人が震災対策について、「特に何もしていない」と回答しており、不安に思っても、現実の対策には結びついていない実態が浮かび上がった。
 「防災の日」(9月1日)を前に、インターネットで1138人を対象に調査した。
 「将来、大地震が発生する」と考えている人は93・8%に上った。居住地域別では、東海地震が想定されている東海地域が98・3%でもっとも多かった。
最も不安な自然災害は、「地震」が89・0%、次いで「集中豪雨・土砂災害」が62・4%と高かった。集中豪雨・土砂災害は、平成19年の調査から10・5ポイントも上昇しており、明治安田生命は「ゲリラ豪雨など今夏の水害の多発が影響した」と分析している。集中豪雨・土砂災害の原因では、「地球温暖化で増えた」が98・1%を占めた。
 地震対策では、「防災グッズの準備」が38・8%、「避難場所・ルートの確認」が22・7%、「家具の固定やガラス拡散対策」が20・7%。一方で、「特になにもしていない」という人が33・7%を占めた。【MSN産経ニュース/2009.8.26 13:41】

 近年、各地で地震被害が相次いでいることもあってか、多くの人が大地震発生を不安視しているようです。
 震災や風水害への対策は、いざという時の避難生活をスムーズにするだけでなく、場合によっては命綱となってくれることもあります。「やっておけばよかった」と後悔しないように、最善の準備をしておきたいものです。

事務局 農澤


ご存じでしたか?(106) / ヘリポート、「H」と「R」はどう違う?

2009-09-10 15:48:46 | ご存じでしたか?シリーズ

 緊急時、消防車や救急車だけでなく、状況によってはヘリコプターも出動します。

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 大阪市消防局を例に取ると、大阪市に隣接する八尾市にある八尾空港に航空隊の基地を置き、2機の消防ヘリコプターが待機しています。指令が入ると大阪市内だけでなく大阪府下全域に出動し、緊急時の対応に当たります。

 そしてヘリコプターと言えば、写真等で誰もが一度は見たことがあるヘリポートのアルファベット。

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 通常、航空機は飛行場以外の場所では離着陸を行ってはならないと規定されていますが、国や公共施設の維持管理、警察や消防による救助活動や捜索活動など、要件を満たす飛行場を各地に設置するには莫大な費用が必要となります。そのため、一定の条件を満たした場所については、国土交通大臣の許可を得ることにより離着陸を行うことができると定められており、これに沿って設置されているのが場外離着陸場、つまり写真のようなビルの屋上等にあるヘリポートなのです。

 では、ここには「H」と書かれているヘリポートのアルファベットですが、はたしてこのアルファベットにはどのような意味が隠されているのでしょうか?
 
 これは、国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization)、通称ICAO(イカオ)が定めている着陸施設の設置方法によって定められた表記、つまり世界共通の「ヘリポートの目印」なのです。
 
 丸のなかに「H」と表記する方は、通常「マルエイチ」とか「サークルエイチ」と呼ばれ、「Heli port」の頭文字と言われています。
 
 一方の「R」は、「マルアール」等と呼ばれ、「Rescue point」と頭文字であると言われています。 

 「H(ヘリポート)」の方がその名のとおり、緊急時に限り離着陸をして救助活動等にあたることのできるヘリポート
 
 「R(レスキューポイント)」は、これもその名のとおり「救助のポイント」という意味であり、強度や広さが不足していて着陸はできないが、ホバリングして人を吊り上げたりする方法で「救助等ができる場所」という意味があるそうです。

 「H」だからと言って、勝手に自前のヘリコプターを着陸させることはできず、事前に所轄の空港事務所に使用申請を行う必要があります。ただし、1枚目の写真のような地方自治体の消防ヘリコプターについては、救助活動や捜索活動等の急を要する活動を行う場合のみ、国土交通大臣の許可を受けなくとも必要な場所に離着陸できるそうです。

 風水害や震災が全国的に頻発している昨今、消防ヘリコプターの役割は重要性をどんどん増してくると考えられています。あまりお目にかかることのない空からの救助活動ですが、いざというときに私達の命を守るため、最善の準備がなされているのですね。

事務局 農澤


ご存じでしたか?(105) / 救急のはじまり

2009-09-09 13:46:07 | ご存じでしたか?シリーズ

 今日9月9日は、「救急の日」です。
 9月9日が「きゅうきゅう」と読めることから、救急の日と定められ(99の日)、今日は全国各地で救急に関する知識を深めるイベント等が開催されています。
 

 緊急時に110番に電話をして救助を依頼するこの「救急業務」ですが、果たしていつ頃から開始されたのか、みなさんご存じですか?

 古くは18世紀のナポレオン戦争のとき、馬車を走らせて負傷した兵隊の救護に当たったという記録が、世界で最初の救急業務であると言われています。
 その後、19世紀初頭にナポレオン軍の軍医長となったラーレーという人物が、戦傷者の迅速な治療対応のため、いち早く野戦病院に搬送するシステムを構築し、この時に使用された車両が世界初の「救急車」であるとされています。
 ちなみに、「救急車」という呼び方は、アメリカの南北戦争(1861年 ‐1865年)から始まったと言われ、当時はまだ馬車が主流でしたが、戦場で負傷した戦士の迅速な治癒を行う上で大きく貢献したと言われています。【HP「東京消防庁」、HP「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」参考】

 救急の組織が戦場(軍事的な視点)から生まれたという点が大変興味深いですね。現在でも、赤十字のマークをつけた車両は戦場でも攻撃されないという取り決めがあるように、負傷者の救護はいつの時代も変わりなく、最優先に行われるべき措置であると捉えられているようです。

 【同級生の水死事故「しかられる」と知らせず】

 5日午後2時20分頃、京都府京田辺市の木津川で、同府井手町内の小学校3年の男児(9)がおぼれ、6日未明、川底に沈んでいるのが見つかった。
 男児は搬送先の市内の病院で死亡が確認された。男児と一緒にいた同級生3人が事故を目撃したが、「以前、川で遊んでしかられた。またしかられるのが怖かった」と周囲には打ち明けられずにいたという。
 田辺署によると、男児は5日正午過ぎから同級生と遊んでおり、亀を探していて深みにはまったとみられる。男児の家族が午後9時頃、帰宅が遅いのを心配して同署に連絡。同署が男児と仲のよかった3人から話を聞いて事故だとわかり、消防などが捜索を始めた。
 男児が通っていた小学校では、子どもだけで川や池で遊ぶことを禁止していたといい、3人は5日午後5時頃に帰宅した後、親にも事故を知らせていなかったという。【9月6日22時25分配信 読売新聞】

 先日、こんな痛ましい事故が起こってしまいました。
 緊急時に警察や消防を呼ぶ、あるいは周りに助けを求めるということは小学3年生程度であれば教育されているはずですが・・・大人であっても、緊急時には冷静さを失ってしまってパニックになることがありますから、子供であればなおさら正確な判断ができなくなるということは容易に予想できます。

 今後は、私達の防災に対する知識を深めると同時に、今まで以上に子供に対しての「防災教育」に力を入れていかなければならないのかもしれませんね。

事務局 農澤


組合員向け / 「第2波流行に備える新型インフルエンザ対策」セミナーのお知らせ

2009-09-04 13:34:45 | ご案内(組合員向け)

 この度、大阪府中小企業団体中央会より表題のとおりセミナーの案内がありましたのでお知らせいたします。つきましては、下記に詳細を記載致しますので、参加を希望される方は当組合事務局までご連絡ください。

 平素は、本会事業運営に格別のご支援・ご協力を頂き厚く御礼申し上げます。
 さて、本会では平成21年度共済事業の一環といたしまして、組合参加事業所の皆様へ定期的な情報提供をいたしております。
 今回は、世界各地で感染が拡大している新型インフルエンザの第2波流行の兆しに対し、中小企業の事業継続の視点から、危機管理の実践的、具体的な対応策等を㈱インターリスク総研の上席コンサルタント・田代邦幸氏に、また、医学的な見地から、その予防策と感染後の対応策等を独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター(旧羽曳野病院)の部長・松本智成氏の両名に講師をお願いしご講演をいただきます。
多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

日時:2009年9月30日(水)
   午後1時~3時30分

場所:ヴィアーレ大阪2F 
   〒541‐0052 大阪市中央区安土町3-103
   TEL:06-4705-2411(代)

定員:100名(定員になり次第締切とさせて頂きます)

講師略歴:
・田代邦幸氏…1991年日本大学理工学部機械工学科卒業。自動車メーカー、半導体製造設備メーカー勤務を経て、2005年㈱インターリスク総研に入社、現在に至る。専門は事業継続マネジメント、情報セキュリティマネジメント。
・松本智成氏…1993年大阪大学医学部卒業。大阪大助手、大阪府羽曳野病院(現在の呼吸器・アレルギー医療センター)結核内科診療主任などを経て同センター臨床研究部長。結核・感染研究室長を兼任。

※参加は、大阪府中小企業団体中央会参加団体の組合員に限る。(大阪消防設備協同組合の組合員、その従業員は参加できます)

事務局 農澤


ご存じでしたか?(104) / 避難時にお湯を沸かす

2009-09-03 15:39:31 | ご存じでしたか?シリーズ

 災害が起こった際の避難時、最低でも一人一日3リットルの水が必要になると言われています。

 そこで不安なのが「お湯をどのように調達するか」ということ。

 水は個人で備蓄しておいたり避難所等で配給されたりするので、ある程度容易に手に入れることができるかもしれませんが、電気やガスが使用できない中、お湯を沸かすことは容易ではありません。それでいて、インスタント食品の調理や乳児用のミルクなど、避難時であってもお湯は必要不可欠です。
 そんなとき、炭や携帯燃料以外で、お湯を沸かすことのできる防災グッズが話題を呼んでいます。

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 この「湯わかしBOX」という商品は、火を一切使わずにアルミの反応熱を利用してお湯を沸かすというもの。
 200mlの水を10分で95℃まで、1Lの水を40分で75℃まで温度を上げられるそうです。火を使うことが無いので安全な上に、有効期限が6年と長持ちするため、避難袋に入れておくだけでいざという時に役に立ちそうですね。
 
 各地で震災・風水害が多く発生している昨今、経験を生かしたアイデアグッズがたくさん販売されています。
 便利な防災グッズを集めて、自分だけのオリジナル避難袋を作るのも面白いかもしれませんね。

事務局 農澤