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大阪消防設備協同組合事務局のブログ

ご存じでしたか?(7) / 世界最古の消防隊

2008-03-07 11:43:20 | ご存じでしたか?シリーズ

今日3月7日は消防記念日です。
これは、『消防組織法』が施行された1948年3月7日にちなんだものです。
『消防組織法』とは、日本の消防の任務範囲、消防責任を市町村が負うこと、消防機関の構成などについて規定する日本の法律。消防の基本の法律と呼ぶべき内容で、これとは別に『消防法』は主に消防の規制に関する法律です。

消防記念日には毎年、消防庁や都道府県各消防署において式典等が開催されるとともに、消防活動に貢献のあった者に対して感謝状の贈呈等が行われています。

今日はまさに「日本の消防の誕生日」ですね。
これは法律上での消防の誕生ですが、では、消防隊(火事を消す組織)はどのくらい昔から存在しているのでしょうか?

歴史上、記録に残る最古の消防組織は、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス(シーザーの養子)が、西暦前17年に組織した消防隊だといわれています。
これ以前にも、神殿の護衛のために火災に対する警戒制度があり、また、火災や盗難防止のため、奴隷を使って夜間警戒に当たらせたりしていましたが、このような方法では相次ぐ火災を防ぐことはできなかったようです。
アウグストゥスの消防隊は、一隊500人(100人とも1,000人ともいわれる)からなる七隊で編成されていました。各隊の指揮は護民官が行い、総指揮は執政官に次ぐ強大な権限を持つ消防総隊長(夜警長官とも呼ばれた)が当たっていました。
消防隊は、市の周辺にやぐらを建てて見張りを行い、火災を発見したときはラッパを吹いて知らせていました。消火活動用の装備品としては、バケツ、組立はしご、牛腸製のホース、水がめ、おの、ハンマー、のこぎり、水噴出器などでしたが、このほかに、高層建物から飛び降りて避難する人々のために、大きな枕も準備していました。救助マットの前身がすでに使われていたのです。
また、大火になるとサイフォンを利用して水を吸い上げ、消火用水として使っていました。おそらくこれは、水頭圧を利用して、火災の際の水利として活用した歴史上初めてのものではないでしょうか。【HP「東京消防庁」より】

紀元前に、もうすでに現在の消防組織の基本形とも言える内容の大規模な消防隊が編成されていたのには驚きました。
約1500年もの間ヨーロッパのその殆どを支配し、理想の国家とも言われるローマ帝国。
その初代帝王アウグストゥスの国を守る志は、現在も生き続けています。

事務局 農澤

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