女性は男性に比べ、TPOに応じて着る服の色を気にしている人が多いといいます。
色は、黄色を境に緑、青、紫へ向かうほど寒色系となり、落ちつきが増して暗く物が縮まって見えます。一方、オレンジ色から赤へ向かうと暖色系となり、強い刺激を感じさせ物がふくらんで見えるのです。
例えば、ぽっちゃり気味の体系の人が細く見せたい場合、黒や青い服を着ると効果的と言えます。
緊急自動車を赤や白に塗色しているのも、色彩が人間の感覚に訴える効果を担うことがもとになっていると言われています。
では、なぜすべての消防自動車が赤色かというと、それは法律で決められているからなのです。
「道路運送車両の保安基準」(運輸省令・昭和26年7月28日第67号)の第49条第2項には、「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする」と定められています。一般に消防車は赤といわれていますが、法規上は朱色なのです(以後は便宜上、一般の呼び方に従い赤といいます)。
消防車が赤色とされた理由は定かではありませんが、上記のように赤色は見る者に刺激を感じさせ注意をひく色であること、炎の赤を連想させ警火心を起こさせることが理由だと思われます。
また、最初に外国から輸入した蒸気ポンプや消防車が赤であったことから、わが国でも赤色としたというのも理由のひとつのようです。
外国の消防車の色について見てみますと、フランス、イギリス、スイス、オーストリア等では赤色、ドイツでは赤または紫色、アメリカでは消防局によって色が異なり、赤・白・黄・青・黒色など様々な色を用いているようです。【HP「東京消防庁」より】
自動車の色や形が多様化する中、消防車も赤だけでなくもっとお洒落な色にすればいい?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、人に刺激を感じさせ、注意をひくあの赤色だからこそ、我々民間人にも活動にあたる消防署員にもいい緊張感を与えているのかもしれませんね。
事務局 農澤
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