だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

この時期になると

2016-11-01 01:17:17 | 生活漫談
高い目標校を据えておきながら、行動がまる一つ伴わない生徒がではじめる。
逆に身の丈にあった目標校を選択した子ほど俄然やる気に取り組み始める。
普通は逆であってほしいのだが・・・。

「言われた通りのことをしっかりこなせば恥ずかしい点数は出ない」
と半ば呪い・半ば本音の言葉を投げかけて厳しい口調で宿題や課題を徹底的にやらせるわけだが
目標校が高い子に限って、ちょっとしたことで音を上げ出す。

実際彼らは変なプライドや意地や曖昧な気持ちで目標校を選択しているに
ほかならないわけなのですが、かといって一度口にした目標を口だけに終わらせるのは、
教えている方からすると納得がいかない。
極自然の流れからすれば、「やる気がないなら勝手にしろ」な訳ですが、
どれだけ目標がハードルが高いか分からせないと意味がない。
多くの課題や宿題、そして授業内容をどれだけ把握しているか逐一チェックし
そのへんの復習を怠ったり、宿題や課題をいい加減にすると激を飛ばす。

目標は高くてもいいが、実際それにそれを達成するには
大半が今までの自分を全て変えていかないと分からせないと、高校進学後困るのは自分。
嫌われてもいいから厳しいことは言うし、意地でも到達してもらうために
それなりの努力をやってもらうようにする。
これが本当に骨が折れるし、正直自分自身もいつも苦しい。
生徒にも怖がられるし、距離も置かれる。生徒によってはへそも曲げられる。
この時期になると会社に行きたくないと思うことは数え切れないほどある。

なぜここまで追い詰めるかというのは、自分も同じ経験をしてきたから。
偏差値10以上上げる苦しみは本当に成し遂げた人にしかわからない。
自分は人の何倍もやった。そこに至るまでの苦痛は今でも忘れない。
苦痛と思いながら逃げずにバカみたいに勉強の虫になる。
口先だけで軽々と「あの高校に行きたいです」という子は
半ば「なめるなよ」、そして半ばは自分と同じように大ブレイクしてくれる
淡い期待を込めて厳しく当たる。

そして9割が最終的に身の丈にあった高校受験に逃げるが、残り1割は急激に跳ね上がる。
その1割がいるか今年も楽しみで指導にあたる。必ず毎年数人出てくる。これがたまらなく嬉しい。

そもそも能力が低いと客観的にわかっている自分が成し遂げた訳だ、
大半の生徒がそれぐらいやれると思っている。
しかも田舎の公立高校入試程度、ほとんどが基礎が中心。能力はあまり関係が無い。
こんなので能力能力言っていたら、中学受験を経験しているエリート軍団に鼻で笑われる話。
問題はこれまで経験を超える域まで自分を持っていけるかだけの話。
まずは問いかけます「休日1日10時間以上勉強してますか?」と

9割が「は?」って顔します。

質の高い勉強を求めるのはまず長時間学習を経験してから。
そのさなかで見つけるものなのに、どうもうまい方法がないと
彼らはいつも思ってフラフラしている。
一番彼らが思う有名な方法は「先生が成績を上げてくれる・上げてくれ」という
他力本願的な思考回路を持っている子だ。

成績をあげる=自宅学習量を増やす単純明快なメカニズムを
こっちは半ば強制的に行わせて分からせることだけである。

それを受け止めて・乗り越えた子は間違いなく伸びる。



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