だんなっちょんのブログ

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3月14日日記 またか・・・

2014-03-14 02:47:29 | 生活漫談
高校受験の合格発表当日は1年で一番嬉しい日でもあり、一番つらい日でもある。
今年は高倍率の憂き目に遭い不合格した生徒が1人。無謀な挑戦をして撃沈した生徒が3人だった。
あれやこれや試行錯誤をして指導に当たるのだが、やはり全員第一志望合格は難しいハードルである
ことを思い知らされる。

かつて日記に書いたと思うが、親の強い意向やどうでもいい見栄が志望校選択の際出てくる場合が結構ある。
要するに「有名高校を受けたという既成事実が欲しい」というだけで
無謀に挑戦させられるケースが私の教えている地域では毎年当たり前のように出てくる。

私が勤務している学習塾は富裕層が多く、私立高校に行かせることに
経済的苦痛を感じる世帯はかなり少ない。かつて教えていた地域は、「私立だけは(経済的理由で)
絶対に避けたい」と懇願する親は結構いたのだが、
今の地域は土地柄上、県立高校至上主義で私立高校が嫌という共通認識は変わりはないものの、
経済的事由で「私立が嫌」と言い出す親は極めて少ない。

経済的に問題がないからこそ起こるどうでもいい見栄。
偏差値50前後の子が普通に考えて栃木女子や宇都宮女子高受けたらそりゃいかんでしょ。
親曰く「ほかの県立高校に行かせるぐらいなら、私立高校でいい!」と突っぱねる。
そりゃそうだ。名の知れない学校を受けて落ちるより、「一流校を受けて落ちた」という事実さえ
あれば人前で話すのは恥ずかしくないし、何も知らない人は「へぇ○○受けたんだ凄い」と
思ってくれる。虚栄心を満たすには十分だ。それで落ちて私立に行っていますと言えば
それなりの格好はつく。

なぜそういう余計なことをやるんだ。素直に私立に願書出せばそれでいいではないのか?

「またか・・・」と思いつつ、正直むかっ腹が立つ。

そういう親の意向が強い世帯は子供もやる気がないのか、
私立でいいやという気分になるのか、ふて腐れているのか、
真意は分からないが総じて努力を全くしようとしない。
近くでは偏差値2か3の違いで必死に食らいついている生徒が数多くいるのに、
この温度差が実に不愉快。ただ塾に来て宿題もやらずボーっと聞いて適当に受けて帰るだけ。
口を開けば他人や世の中の文句を平気に言う始末。だから同情や激励の気持ちは微塵も湧かないし、
その後の高校生活に関して頑張れという言葉すら浮かばない。
もし親が気に入らないなら、「親を黙らせるぐらいの努力をしてみたらどうなんだ」としか思わないし
自分がそれでいい(親の意向に賛同)と思っているなら余計腹が立つだけだし。

事前相談で特に努力せずに受けに行くだけで貰った、私立高校合格。
雲の上の存在の高校を受けさせられてハナからやる気ゼロの県立高校受験。
周りは頑張って身の丈の高校目指して努力している傍ら、この子の中学3年生の1年間は
空虚そのもの。そういう1年を作ってしまった親の罪は実に重い。

そして「またこのパターンか・・」と思いながら、そのまま諦めてしまう
自分もまた罪を感じてしまう。仕事なんだから分け隔てなく最大限のサービスを提供すべきなのに
やる気のない生徒にはどうしても気持ちが向かない自分を恥じてしまう。







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