道の途中、精進川の川の淀みを覗いた。
先週、今年に入って初めて鴨の姿を確認した。今日は、残念ながらいなかった。
昨日はどこから流れ着いたのか、バスケットボールが浮いていた。川の段差の所で生じた淀みに留まっていたのだ。そのうち流れていくものと思っていたけれど、驚いたことに、今日も同じ場所に浮いていた。


国道から公園に下りていくと、静寂の中に様々な小鳥の声が響く。自然と足取りがゆっくりになる。ウォーキングから散策に変更。
鳴き声が近くなると、立ち止まって木を見上げ、鳴き声の主の姿を探す。そんな事を何度も繰り返した。ストレートネックには丁度よいストレッチタイム。
先日急遽帰省した娘と音楽の話をした時、音を楽しむのは人間だけでなく、鳥も楽しむのだと聞いた。
本当にそうなのかも知れない。
梢の先に見つけた小鳥は、誇らしげに胸を張ってさえずり、周囲にその美声を響かせ私達を魅了し、さえずっている当人…当鳥も楽しんでいるのかも知れない。
下からずっと眺めていると、小鳥も私に気付き、居心地が悪いのか、警戒してか飛び立ってしまう事もたびたびだ。
「せっかく気持ちよく鳴いていたのに、オバサンがガンミするから…もう!」
と、怒ってるかも。

日陰にはまだ雪が残っている。
よく見ると、雪の上にエゾリスがいた。体を大の字に伸ばして、雪の上で戯れている姿は可愛らしい。あー、シャッターチャンスだけど!
やっと捉えた姿がコレ。地面の色と同じで分かりづらいけど、雪の右側に少し離れてギリギリとらえた。

エゾリスの姿、わかるかな?写真左側。

エゾリスの姿、わかるかな?写真左側。


白木蓮が咲いていた。例年、桜の開花は白木蓮が散ってからの事だったのだが…。
(今年は、4月18日に札幌も桜の開花宣言がなされた)

あちこちに、なごり雪。



新緑が芽吹き、黄緑色の枝々。春だなあ。
青々とした若葉に希望が湧く。

川を挟んだ対岸にオジサンがいた。何やら後ずさりしている。何してるのかなと思ったら、手元にはカメラ。枝にいる野鳥の姿を撮影しているみたいだった。
その時、背後でドボンと何か川に落ちたような音がした。何が落ちたのだろうと、驚いて振り向いてみたら、川の中央にマガモが浮かんでいた。丁度飛んできて着水した直後のようだった。決定的瞬間見逃したー。

見目麗しいマガモ。肉眼の方が惚れ惚れするほど美しい。

紫の花。名前は知らないけど、色彩の乏しい川べりに、色を添える。
頭に落ちたら痛いやつ。


笹薮の左隣に残雪。

頭に落ちたら痛いやつ、再び(笑)。

やたら雪の存在を強調したい私。

精進川の小さな滝。好きだなー。
滝を見終えて帰り道。
マンションそばの歩道で、私の5メートル前位を学校帰りの中学生が歩いていた。と、突然ザザッという足音と共に、その女の子が立ち止まった。何かに驚いて、硬直したように立ち尽くしている。何か危険なことでも…と彼女の視線の先に目を向けると、立派なキタキツネがいた。
女の子が振り向いて私に視線を向けた。アイコンタクト。
声には出さなかったけど、
「キツネ!」
「ホントだ、キツネ!」
心のなかで、ふたりで叫んだ。
スマホモタモタで、やはりシャッターチャンスを逃す私。
キツネは胸を張り、トロットで軽やかに駆けて行った。画像には収められなかったけど、良いもの見たー。
キツネは胸を張り、トロットで軽やかに駆けて行った。画像には収められなかったけど、良いもの見たー。
キツネの姿が見えなくなって、ある種の緊張がとけた。、ふと、そばの木に目をやると、青々としたヤナギのような花?に気付いた。


ここの白木蓮が咲いているのも初めて気付いた。昨日は咲いていなかった様に思う。
バスケットボールが浮いていた川。まだ浮いているかな?と覗いてみたら、なんと消えていた。どんなタイミングで流れて行ったのか。決定的瞬間、見逃したー。


家から十数分のところにある自然のありがたさ。楽しかったなあ。