2回目のジョギングは火曜日。
走りながら、行きの路上でアスファルトを突き破って生えているツクシンボを見かけた。
ジョギングを終えて帰りの道を歩きながら、さっきのツクシンボを探した。
アスファルトを突き破って生えてくる植物は、これまでにもよく見かけた。
その生命力の強さ、たくましさに驚く。
人の手でたやすく手折ることのできる植物が、固く塗り固められたアスファルトを、成長と共にジワリジワリと力をかけて突き破って芽吹くのだから、すごい。
でも、そんな苦労をしたせいか、このツクシは丈も伸びずに見栄えも悪い。
かたや、こちらのツクシは、柔らかな土の上でやすやすと芽吹き、グングンと成長した。
こちらは、力を合わせてアスファルトを突き破り、仲間とワイワイしている様な感じ。
周辺のツクシを見ているうちに、何やら人の社会や人生と重なった。
最初に見かけた見栄えの悪い一本のツクシ。不器用な生き方をしてきた自分にも思えた。要領が悪く、いつも遠回りをしてきたようにも思う。大雑把に言えば、昭和生まれはそんな人が多いんじゃないだろうか。
最近の若者は、コスパ、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視して、無駄なくスピーディーに人生を生きているような気がする。
効率の良すぎる生き方は、見方を変えれば生き急いでいるようにも感じる。
私の人生は、要領が悪く不器用な分、無駄だらけの時間を多く過ごしてきた。そう思って反省した時もあったけれど、今は開き直って、無駄な時間を過ごす事こそが、実に私らしい生き方だと思っている。
これまでも、どれだけボンヤリと時を過ごしてきたことか。何もせず、知らぬうちに時が過ぎていく、そんな時間が私には必要不可欠。それが大事。無駄にこそ意味がある!なんてね。
時間を上手に使う事がいつまで経っても出来ないけれど、時の過ぎ行くままに、この先も自然体でボンヤリ流れていく。それが私の生き方なんだなあ。