週一回のこども新聞には北大総合博物館の小林快次(こばやしよしつぐ)教授の「ホントの恐竜」という連載読み物が載っている。毎回読んでいるうちに、カムイサウルスという恐竜を知ったのだった。
全長約8メートルあるはずなのだが、なんと尻尾の部分が無い!私の気持ちも“尻切れトンボ”。
これが尻尾付きの本来の姿。
ちょっと残念な思いをしながら博物館の外へ出た後、息子が面白いところがあるよといって案内してくれたのがここ。
タイムトンネルの入口!時を遡る。
トンネルを抜けるとそこは、中生白亜紀?
アンモナイトのオブジェ。
首長竜もいる。子供が喜びそうな場所だ。
こんなレリーフも展望台の壁に張られている。
上の写真はモササウルスかな?
展望台の上から見た景色。
タイムトンネルを逆に戻り、私も元のお婆さん。
恐竜の骨の化石は、全身骨格となると長い年月の中で流されたりなどして、中々見つからないものらしい。
ところが、このカムイサウルスは、全体の8割もの骨が発掘され、日本の恐竜の中で1番だと、小林快次教授が記事の中で書いていたのだ。
全身骨格が日本で1番の恐竜が、北海道にいる。それも札幌からそんなに遠くない所に。見に行きたいものだなぁと思っていた所に、息子からタイミングよく旅行の誘いがあったのだ。
この恐竜の骨の発掘には、発見から随分長い年月がかかっている。
それは、2003年4月にアマチュアの化石収集家の堀田良幸(ほったよしゆき)氏が発見し、首長竜の尾椎骨であるとして、穂別町立博物館(当時)へ寄贈したのが始まりだった。
当初、首長竜ということで、あまり重要視されず、後回しにされてしまったらしい。
その後、2011年に鑑定の結果、首長竜ではなく恐竜だということがわかり、2013年から本格的な発掘が始まったのだ。
掘るに従い、恐竜の全身骨格がどんどん出てくるなんて、現場はきっと興奮の渦だったのじゃないだろうか。当時の現場の様子を想像するとワクワクする。
しかし発掘は、慎重を要する作業である上に、恐竜の骨格は巨大だ。掘り出したら掘り出したで、クリーニングの作業もある。地味で忍耐のいる作業だ。
掘り出した化石は計6トンにも及んだらしい。
名称は2016年から通称「むかわ竜」と呼ばれていた。むかわ町から発掘されたからだが、ここが太古は海だったのだ。それも海の底の深い所に沈んでいたからこそ、ほぼ完全な姿で化石が発見されたのだ。
しかし、陸上に生息する恐竜がなぜ海の底に沈んでいたのか。落ちたのか、他の恐竜に落とされたのか、どこからか流されてやがて沈んだのか、どんなドラマがあったのだろう。
そんな場所に自分の足で立っていることが、太古へのロマンを掻き立てる。
むかわ竜は、2019年9月に正式名称「カムイサウルス・ジャポニクス」となった。
カムイはアイヌ語で神。サウルスはラテン語でトカゲ・竜を表す。ジャポニクスはラテン語で日本を意味する形容詞だという。
他の恐竜とは複数の異なる特徴が見られ、最終的には新属新種の恐竜と認定された。
そしてこれがその全身復元骨格(レプリカ)だ。
全長約8メートルあるはずなのだが、なんと尻尾の部分が無い!私の気持ちも“尻切れトンボ”。
カムイサウルスの実物化石の尾の骨もあるのだが、この日は徳島県の展示場に貸出中と言うことで、本物の方も残念ながら見られなかった。
私の記憶に間違いがなければ、確か貸出しに合わせて尻尾も展示していないという説明が書いてあった様に思う。実際のところは、手狭で展示が難しいという事情もあるらしい。
小さな博物館は、展示室に化石が詰め込まれている感も、確かに否めない印象だった。今後は博物館を拡張する話もある様だ。
これが尻尾付きの本来の姿。
ちょっと残念な思いをしながら博物館の外へ出た後、息子が面白いところがあるよといって案内してくれたのがここ。
タイムトンネルの入口!時を遡る。
トンネルを出た時、私自身が若返っていたら嬉しいけど…。
洞窟に入ってすぐ、へび(ジムグリ)に歓迎される。
トンネル内の壁には、様々な古生代の生物が彫刻されていて楽しい。
トンネル内の壁には、様々な古生代の生物が彫刻されていて楽しい。
トンネルを抜けるとそこは、中生白亜紀?
アンモナイトのオブジェ。
首長竜もいる。子供が喜びそうな場所だ。
こんなレリーフも展望台の壁に張られている。
上の写真はモササウルスかな?
展望台の上から見た景色。
タイムトンネルを逆に戻り、私も元のお婆さん。
それから車で数分のほべつ道民の森へ移動し、穂別博物館のホベツアラキリュウ、ホッピーを模した巨大遊具も見た。クビナガリュウの目線の景色を体験できるとか。
そろそろお昼にしようかと、博物館を後にしたのだが、中々すんなりとは行かなかった。
つづく